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FW田川、久保とWジョーカー 同部屋コンビで試合の流れ変える

[ 2017年5月19日 05:30 ]

1対1の練習で堂安(奥)を倒すも、笑顔でノーファウルを強調する田川
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 U―20W杯韓国大会に出場する日本代表は18日、1次リーグ初戦の南アフリカ戦(21日、水原)に向けて水原市内で調整した。予選を兼ねた昨年10月のU―19アジア選手権では招集外ながら、滑り込みで本大会メンバーに選ばれたFW田川亨介(18=鳥栖)は、ミニゲームなどで精力的な動きを披露。初戦はベンチスタートが濃厚も、宿舎で同部屋のFW久保建英(15=FC東京U―15)とともに、切り札としてスタンバイする。

 攻撃陣だけのシュート練習で、持ち味の左足を何度も振り抜いた。韓国に入って2日目の練習。久保とともに控え組の練習に入った田川は自らの存在をアピールした。昨年10月のU―19アジア選手権は招集外だったが、4月の代表候補合宿に呼ばれ、ギリギリで韓国行きを勝ち取った18歳。「急に滑り込んで入ってきて、連係が合わないところはある。でも、ダイナミックに動けば(味方の)目に留まる」と意気込んだ。

 水原市内の宿舎では、静岡での事前合宿に続いて久保と2人部屋となった。「(部屋では)バラエティー番組を見て“この人面白いね”とか言い合ったりしています。リフレッシュすることを意識していますね」。サッカーの会話はほとんどせず、2人で英気を養っている。

 15日のホンジュラスとの親善試合でジョーカーテストに合格した久保とともに、初戦の南アフリカ戦はベンチスタートの可能性が高い。だが、短い時間で結果を出す術(すべ)は分かっている。田川が飛躍するきっかけとなったのが4月8日の新潟戦。後半36分に途中出場すると、同42分に得意の左足でJ1初得点を奪った。「チームでも、ほとんどそれ(途中出場)でやってきているんで。自分の特長を最大限に出すだけですね」。

 W杯用として持ってきたスパイクには、かかと部分に初めて日の丸を入れるなど、国を背負う覚悟はできている。窮地に陥った状況で出番が訪れるなら、同じ左利きの久保とともに流れを変えてみせる。

 ◆田川 亨介(たがわ・きょうすけ)1999年(平11)2月11日、鹿児島生まれ(長崎育ち)の18歳。雲仙アルディートFCから鳥栖U―18に進み、今季からトップに昇格。3月5日の川崎F戦でプロデビューし、4月8日の新潟戦でプロ初得点。1メートル81、70キロ。利き足は左。

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