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FC東京―柏戦でいとこ対決実現 母親姉妹見守る中、柏が勝利「感慨深い」

[ 2017年5月14日 21:22 ]

明治安田生命J1リーグ第11節   FC東京1―2柏 ( 2017年5月14日    味の素 )

 14日に味の素スタジアムで開催された明治安田生命J1リーグ第11節・FC東京―柏戦で、柏のDF小池龍太(21)とFC東京のFW中島翔哉(22)による「いとこ対決」が実現した。

 小池は右サイドバックでフル出場。後半11分に中島が途中出場すると、左MFの位置に入りマッチアップした。後半35分に体をぶつけてボールを奪い合うシーンがあるなど白熱。試合後にはユニホームを交換して健闘を称え合い、小池は「感慨深いものがあった」、中島は「小っちゃい頃から一緒にサッカーをやっていたので(対戦できて)良かった」と振り返った。

 幼少期は同じ小学校に通い、ほぼ毎日一緒にボールを蹴った間柄。だが、J2東京Vのユース時代に2種登録でJデビューを果たしたリオ五輪代表の中島とは対照的に、小池は高校卒業後にプロ入りできず、14年に当時JFLだった山口(現J2)からスタートした苦労人だ。

 「JFL時代も、いつか翔哉と同じ舞台でプレーしたいという目標は見失わなかった」と山口で15年にJ3参入、16年にはJ2へと昇格した。そして、今季から柏に移籍。1年ごとにカテゴリーを1つずつ上げる異例のキャリアを経て、念願の対決を実現させた。

 母の日のこの日、スタンドでは2人の母親姉妹が観戦した。試合は柏が2―1で勝利。小池は「試合に勝って、いとこ対決にも勝って満足しています。母親が観に来てくれている前で、少しは恩返しできたかな」と笑顔を見せた。24日にはYBCルヴァン杯でも柏―FC東京戦(柏)が行われる。いとこのライバル関係は続く。 

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2017年5月14日のニュース