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闘莉王に温かい拍手「レッズでは5万人越えのブーイングもあったけど」

[ 2017年5月3日 19:04 ]

明治安田生命J2第11節   京都1―1名古屋 ( 2017年5月3日    豊田ス )

<名古屋・京都>試合後、名古屋サポーターの前でお辞儀する闘莉王
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 昨季限りで退団した古巣・名古屋との初対戦を終えた京都の元日本代表DF田中マルクス闘莉王(36)は、勝利目前の後半ロスタイムに失点しての1―1ドローを悔しがった。

 「決定的なチャンスが2、3回あった中で、もう1点追加できれば試合は終わっていた。あっという間に試合が終わった。残念だけど自分の実力不足で、チャンスらしいチャンスをつくれなかった」とFWで出場した1戦で無得点に終わった試合を振り返った。

 ロスタイムを守り切れなかったことについては「それは皆で何をしないといけないか、ベンチワークも含めて厳しく突き詰めていかないと。これで勝ち点、何個落としたか。グラ(名古屋)の時間が多かったけど、決定的なチャンスは俺らの方が多かった。仕留めるというところが足りていない」と厳しくコメント。自らがチームを去った現在の名古屋というチームについては「風間さんのサッカーは好き。ボールを大事にするのは好き」と話した。

 試合後は名古屋サポーターのもとへ自ら挨拶に訪れ、拍手ももらった。「温かいですね。正直、自分から出て行きたかったわけじゃない。グランパスを愛する気持ち、リスペクトは変わらない。少々、グランパスに関わる人に関しては人間として付き合えない人というのもあるけど、グランパスのブランドを愛する気持ちは変わらない。この年齢で、これだけの客が来てくれる。喜びと”やってきて良かったな”思う」と複雑な思いもにじませながら古巣サポーターに感謝した。

 名古屋サポーターからはブーイングもなかった。「レッズでは5万人越えのブーイングもあったけど、こういう温かい拍手も悪いもんじゃない。残りわずかなサッカー生活の中で良い思い出になった」と最後はしんみり口にした。

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