揺れる徳島　馬渡の代役・内田がＶ弾　指揮官「このチームはメンタルが強い」

明治安田生命Ｊ２第１１節   徳島２―１福岡 （ 2017年5月3日    鳴門大塚 ）

　徳島が２―１で福岡に逆転勝ちを収め、２試合ぶりの勝利。前節の７位から５位に順位を上げた。

　４月２９日の前節・千葉戦（フクアリ）でボールボーイを小突いて一発退場となったＤＦ馬渡和彰（２５）の代わりに５試合ぶりに先発したＤＦ内田裕斗（２２）が１―１で迎えた後半８分、左サイドをドリブルで駆け上がり、ペナルティーエリア左から豪快に左足を振り抜き決勝ゴールを決めた。

　馬渡がＪリーグから２試合の出場停止処分を科され、馬渡に小突かれた中学生とは違うボールボーイに「アルコールと思われる」液体をかけたサポーター１人が無期限の入場禁止になった。鳴り物応援をやめ、横断幕も撤去するなどサポーターにも自粛ムードが漂う中で行われた１戦を勝利で飾った。

　「このチームは非常にメンタルが強い。この前の試合は１０人になってしまったが、それでも諦めずに戦ったし、逆転勝ちする試合は他にもあった。このチームの強さのひとつがメンタルにある」ととロドリゲス監督。

　代役”以上の活躍でヒーローとなった内田は「今季は悔しい日々が続いたので、出たら点を取ってやろうという気持ちでやっていた。自分らしいプレーで点を取れたのはうれしかった」と声を弾ませていた。