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”因縁マッチ”は1―1痛み分け 闘莉王は古巣サポーター席に挨拶へ

[ 2017年5月3日 17:10 ]

明治安田生命J2第11節   京都1―1名古屋 ( 2017年5月3日    豊田ス )

<名古屋・京都>試合後、名古屋サポーターの前でお辞儀する闘莉王
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 京都と名古屋の”因縁マッチ”は後半ロスタイムにホームの名古屋が追いつき、1―1の痛み分けに終わった。

 FWとして先発出場した京都の元日本代表DF田中マルクス闘莉王(36)は昨季限りで退団した古巣・名古屋との初対戦。3戦5発と絶好調だった自身の4試合連続ゴールはならず、チームも最後の最後に追いつかれて今季初の連勝を逃して悔しさをあらわにしたが、試合後は1人で名古屋のサポーター席まで挨拶のため足を運ぶ場面もあった。

 先制したのは京都だった。前半40分、闘莉王と2トップを組んだFWオリスがペナルティーエリア手前やや右サイドからちょこんと出したFKを伊東が止めて相手のマークをずらし、再び右足を振り抜いたシュートがゴール右隅に決まって先制。反応できなかった元日本代表GK楢崎は感情あらわに悔しがった。

 闘莉王は一昨年オフに半ば解雇同然でチームを追われ、昨年夏に電撃復帰。それでも名古屋のJ2降格とともに再びクビを切られた。「傷つけられた事実はある。でも、それはパワーになった。嫌な気持ちはない」と話して臨んだ1戦で、勝利はもう目の前だった。

 だが、ロスタイム突入後の後半46分。クリアボールをゴール前で拾った名古屋のFWシモビッチに右足で同点ゴールを決められた。闘莉王は悔しそうな表情で何度も首を振り、試合終了の笛を聞いた後もピッチの中でいらだちを隠せなかった。

 京都には、闘莉王以外にもかつて名古屋に在籍した選手が多く”因縁マッチ”として注目を集めた1戦。名古屋にとっては2014年5月3日のC大阪戦(豊田ス)で記録したクラブ歴代最多3万8966人超えはならなかったものの、今季最多の3万6755人を動員した。

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2017年5月3日のニュース