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久保、トップ合流も萎縮なし!大久保、高萩らが太鼓判「周り見えてる」

[ 2017年4月29日 05:30 ]

<FC東京練習>トップの練習に参加した久保はボール回しにも積極的にからむ
Photo By スポニチ

 久保はやっぱり本物だ。FC東京U―18に所属するU―20日本代表候補のFW久保建英(15)が28日、出場が濃厚な5月3日のルヴァン杯札幌戦(味スタ)へ向けてFC東京のトップチームの練習に合流した。Jリーグ最年少得点をマークした天才ドリブラーは戦術練習に参加するなど、物おじすることなくメニューを消化。注目のトップチームデビューへ向け、改めてその実力を示した。

 前を見れば、J1歴代最多173得点の大久保嘉がいる。横を見れば、得点王経験のある前田、ウタカがいる。トップの練習に合流した久保の周りには、国内屈指のFW陣がそろっていた。高校入学直後の15歳なら誰もが萎縮する状況でも、久保は違う。シュート練習ではピンポイントクロスを送り、ヘディングでネットを揺らす。大久保嘉とのパス交換でもミスはない。この日はチームの方針で取材対応はなかったが、プレーは何よりも雄弁だった。

 ピッチに立った選手たちは素質を肌で感じていた。日本代表MF高萩は「パス一つでも(受ける)相手の右足、左足や位置、スペースを意識してプレーしていると感じた。周りも見えている」とその視野の広さ、技術に太鼓判。12年ロンドン五輪で背番号10をつけたMF東も「凄いものを持っているので、俺が(助言を)聞きに行きたいくらい」と笑い、「(自分への)注目度を分かっている中でも謙虚に練習している。(練習を)普通にこなしているのは能力が高いということ」と語った。大久保嘉も「(トップの練習に)入らないとね」と“飛び級”を当然と捉えた。

 U―23チームの一員としてJ3を戦う際には、既にトップチームの練習にも参加して評価を上げていた。その力を認められているからこそ、この日は2日後に控えるリーグ広島戦に向けた戦術練習にも参加。オーストラリア代表MFバーンズとサブ組の2シャドーを形成し、役割を全うした。約1時間半の練習を消化し、篠田監督は「(物おじは)サッカーでは感じない。しっかりした技術を持っている」と改めて印象を語った。

 5月2日にはU―20日本代表メンバー発表があり、その翌日にはルヴァン杯デビューが待っている。バルセロナ下部組織出身の天才が、いよいよJ1のカテゴリーに舞台を移す。

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2017年4月29日のニュース