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浦和6発16強!ACL最多得点 先発入れ替えても圧倒的破壊力

[ 2017年4月27日 05:30 ]

ACL1次リーグF組   浦和6―1ウェスタンシドニー ( 2017年4月26日    埼玉 )

<浦和・ウエスタンシドニー>後半26分、ラファエル・シルバはゴールを決める
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 F組首位の浦和はホームでウェスタンシドニー(オーストラリア)に6―1で圧勝。4勝1敗の勝ち点12で2位以内を確保し、最終戦を残し2年連続4度目の1次リーグ突破を決めた。前半14分にMF関根貴大(22)が公式戦2戦連発となるゴールを挙げると、リーグ戦では出場機会に恵まれないMF李忠成(31)らも続いた。E組の鹿島もアウェーで蔚山(韓国)に4―0で快勝。2011年以来の16強進出を決めた。

 これが浦和の底力だ。メンバーが変わっても圧倒的な破壊力は健在だった。2―0で迎えた前半43分、MF李は、FWズラタンにボールを預けると相手DFの裏へ一気にスピードアップ。MF駒井に渡った後、戻って来たクロスを右足で流し込んだ。リーグ戦で先発機会が少なくターンオーバーで出場した3人で崩した1点。とどめを刺すには十分だった。

 試合後、李は胸を張った。限られた機会に結果を残す術(すべ)として「何で使ってくれないんだよ、ではなくて自分を信じて努力すること」と言う。腐るのではなく出場機会を信じ、エネルギーに変える。リーグ戦で出場機会が減れば、対照的にACLでの出番は増える。この日は後半26分にラファエル・シルバの4点目もアシスト。4戦出場で3得点3アシストと、まさに“ACL男”だ。

 これで1次リーグ突破が決まった。Jリーグ勢では一番乗りだ。「選手冥利(みょうり)に尽きる」と話すヒーローインタビューで李は「まだ通過点」と高らかに言った。昨年も同じくラウンド16まで進出したが、PK戦の末、FCソウルに敗れた。だが今年は手応えが違う。上海上港、FCソウルと同組で“死の組”と呼ばれたF組で5戦18得点。李は「去年は勢い、今年は盤石」と話した。

 今春、アスリート中心の寄付団体「SPOON FOUNDATION」を立ち上げた。1得点=5万円の寄付も決めた李は選手としての覚悟も違う。「サッカー選手の31歳といえばもう65歳くらい。若い頃とは思い入れが違う。開幕前は(FWは)乗った選手が試合に出ると言ったけど、みんな乗るとは思わなかった」と笑う。公式戦は14戦44得点。誰が出ても強い浦和が07年以来、10年ぶりのアジア制覇へ、突き進む。

 ≪順位決定は持ち越し≫浦和が1次リーグ1試合を残して決勝トーナメント(T)進出(各組2位以内)を決めた。浦和の決勝T進出は07、08(前年優勝で1次L免除)、昨年に次いで4度目。2位上海上港も決勝T進出を決めたが、勝ち点12で並び、順位決定は最終節(5月10日)まで持ち越しとなった。浦和はFCソウル戦に○ならば直接対決で上回っているため1位突破となる。

 ≪ACL最多得点≫浦和の6ゴールは今季第2節・FCソウル戦の5得点(○5―2)を上回るクラブACL1試合最多得点記録。FW興梠は日本人ACL通算最多記録を更新する通算16点目を決めた。

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