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通算2万ゴールは清水FW金子!新婚ホヤホヤ21歳“持ってる男”が決めた

[ 2017年4月22日 05:30 ]

明治安田生命J1第8節   清水2―2川崎F ( 2017年4月21日    等々力 )

J1通算2万ゴールの金子はサポーター特製のボードを手にする
Photo By スポニチ

 J1通算2万ゴールが誕生した。J1は21日に2試合が行われ、清水のFW金子翔太(21)が前半14分に右クロスを左足で決めた得点がJリーグ25周年でのメモリアルゴールとなった。試合は2―2で引き分けた。

 派手な喜びはなかった。前半14分。エリア内で左足を振り抜いた金子は、相手キーパーの手をかすめたボールがゴールに吸い込まれたことを確認すると、笑みを浮かべながら左手の薬指に光る指輪に口づけた。

 試合前、2万ゴールについて問われると「(意識は)しますね。12年に1度とか、そんなチャンスはなかなかない」と本音を漏らした。自身の背番号と記念日、大安が重なった先月30日に婚姻届を出したばかりの21歳が、それを新婚1号という最高の形で実現させた。

 昨年11月20日、J2最終節の徳島戦でも昇格ゴールを決めた“持っている”男だ。昨季序盤は出場機会に恵まれなかったが、今季から大宮に移籍したFW大前が6月に肋骨骨折と肺挫傷の重傷で長期離脱。エースの穴を埋めたのが金子だった。かつて清水に在籍したレスターの岡崎に憧れ、著書を熟読する背番号30はプレーぶりも似ている。豊富な運動量でボールを追い回し、前線からの守備の重要さをチームに浸透させると同時に、自身の立ち位置も築いた。

 今季はスタメンに定着し、第4節の鹿島戦でJ1初ゴールを挙げている。オフは低酸素トレーニングで体を追い込み、復帰元年に懸ける思いは強かった。試合は引き分け、金子が望んだ「チームの勝利に結びつくゴール」は一歩届かなかったが、1メートル63の若きストライカーが歴史に名を残した。

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2017年4月22日のニュース