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G大阪“異様スタンド”で静かなる6発 フラッグ問題で横断幕も旗もなし…

[ 2017年4月22日 05:30 ]

明治安田生命J1第8節   G大阪6―0大宮 ( 2017年4月21日    吹田S )

G大阪サポーターの応援エリアでは横断幕、旗、ゲートフラッグの使用が禁止された
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 2試合が行われ、G大阪が6―0で大宮に圧勝した。MF井手口陽介(20)が先制点を含む1得点1アシスト。U―20日本代表MF堂安律(18)もJ1初得点を含む2得点をマークした。政治的思想を連想させるフラッグ問題で揺れる中、J1ではクラブ記録タイとなる6点差勝利。なお、清水のFW金子翔太(21)が前半14分にJ1通算2万ゴールを挙げた。

 クラブ史に暗い影を落とした日に、クラブ記録タイのJ1最大得点差で圧勝した。口火を切ったのはMF井手口。「あそこでフリーになっていたので打とうと思った」。前半16分に泉沢からのパスを受けると、右足でニアサイドをぶち抜いた。

 一部サポーターが政治的思想を連想させる旗を掲出した問題で、この試合からは横断幕やフラッグの掲出が禁止となった。アウェーの大宮側だけで旗が揺れる異様な光景の中での一戦だったが、ピッチ内に目を向ければ最大注目は「1」に迫ったJ1通算2万得点目。開始間もない時間帯での得点に、井手口も「2万ゴールちゃうの、というふうになった」と期待を寄せた。しかし、わずか2分差で清水FW金子がメモリアルゴール。ハーフタイムには遠藤からも「2万1ゴール目だよ」と告げられて苦笑いを浮かべた。

 さらに今季初先発となったU―20代表MF堂安もJ1初得点を含む2得点。長谷川監督は「律(堂安)の良いところが出た。経験を積んで、より大きな選手になってほしい」と目を細めた。井手口も堂安もG大阪の下部組織出身。一部サポーターの愚行をはねのけ、クラブの将来を担う2人が頼もしい姿を見せた。

 チームは公式戦4試合ぶりの勝利で、暫定2位に浮上。25日には負ければ1次リーグ敗退が決定するACLアデレード(オーストラリア)戦に向け、勢いを得た。

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2017年4月22日のニュース