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俺がエースだ!FW小川2発 15歳久保のJ最年少ゴールに刺激

[ 2017年4月19日 05:30 ]

練習試合   U―20日本代表候補4―1J2千葉 ( 2017年4月18日    フクアリ )

<U−20日本代表・千葉>1本目、ゴールを決める小川(左)
Photo By スポニチ

 5月20日に開幕するU―20W杯韓国大会に臨むU―20日本代表候補が18日、J2千葉とフクアリで練習試合を行い、4―1で快勝した。Jリーグ史上最年少ゴールを挙げたFW久保建英(15=FC東京U―18)らの活躍に刺激を受けたFW小川航基(19=磐田)が2得点と躍動し、本大会でのエースに名乗りを上げた。ラストアピールの場だった2日間の強化合宿が終了。5月上旬に本大会メンバー21人が発表される。

 鮮やかな2得点でエースが誰なのかを示した。1本目の8分、ボールを受けた小川は高い位置を取っていたGKをあざ笑うかのような約30メートルのロングシュートで先制点。「GKが前に出てくる傾向にあった。ロングシュートを狙えば出てこなくなると思った」。2本目にはロングパスを足元に収め、冷静に追加点を決めた。「(相手の)最終ラインが高かったので裏を狙った。斜めに走るとGKも出にくい。走り方の質を変えた」。抜け目のなさと高い技術、修正力が凝縮されての活躍だった。

 1メートル83の長身で前線で起点となるだけでなく、決定力も備えるストライカーだが、発奮材料には事欠かない。U―20代表に飛び級招集されている久保が15日にJ3C大阪U―23戦で15歳10カ月11日のJ史上最年少ゴールを挙げた。新潟のMF原や鳥栖のFW田川らの同世代も次々にプロ初得点を挙げている。U―20代表のエース格として招集され続ける小川は「同世代の試合はチェックしているし気になる。負けられない気持ちが強くなった」と話すが、磐田では先輩との激しい競争もあって無得点が続く。

 その危機感が小川を突き動かす。筋力強化で体脂肪を減らしながら、体重も4キロほど落とし切れのある動きを手にした。「自分はクラブで結果を残していない。入れ替わってもおかしくない中でアピールし続けるしかない」。3月のドイツ遠征で同国3部デュイスブルク戦でハットトリックを達成するなど代表では常に、説得力ある結果を残し続けている。

 本大会のメンバー発表は5月上旬。「(U―20W杯は)自分の財産になる大事な大会。自分の名前を知ってもらう機会」。20年東京五輪の中核となるU―20世代屈指のストライカーは、主役を譲るつもりはない。

 ◆小川 航基(おがわ・こうき)1997年(平9)8月8日、横浜市出身の19歳。4歳上の兄の影響で幼稚園から競技を始め、横浜港北SC、大豆戸FCを経て桐光学園。全国高校選手権を2度経験し、卒業後の16年に磐田入り。同年にはリオ五輪に練習パートナーとして参加し、U―19アジア選手権で準々決勝タジキスタン戦で2得点するなど初優勝に貢献。J1通算2試合0得点。1メートル83、77キロ。利き足は右。

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