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今年も現れた「勝利の使者」 開幕6連敗の大宮は立て直せるか

[ 2017年4月12日 10:15 ]

大宮のクラブハウスにできたツバメの巣
Photo By スポニチ

 開幕から6連敗中の大宮に「勝利の使者」が現れた。西大宮のクラブハウスに今年もやって来たツバメだ。クラブ関係者によると、6日頃から飛来が確認されて、例年通りに1階玄関と2階プレスルーム入り口にある巣で産卵準備を始めているという。

 13年1月に西大宮のクラブハウスが完成したが、この年の春、練習中に何度かツバメが飛来した。ちょうどベルデニック監督時代でチームが初めて首位争いに加わり、チームの連続試合負けなし記録をつくった年。「ツバメが来ると勝つ」と言われ、ツバメが勝利の使者と言われた。ツバメが去った6月以降、チームは調子を崩し、ベルデニック監督の途中退団なども重なり最終的には14位に終わった。

 翌年はJ2に降格してしまい、ツバメの効力も薄れた感があったが、実は3年前の15年春からクラブハウスに巣を作り、子育ても開始するようになった。すると15年はJ2で快進撃を見せて優勝し1年でJ1昇格、16年は開幕ダッシュで年間5位とクラブ史上最高の成績を残した。いずれもツバメが飛来した時期に白星を重ねて好成績に結びつけたもので、改めてツバメがクローズアップされた。

 ツバメは毎年約2カ月ほどいる。1カ月で子育てして巣立ち、その直後に別のツバメがその巣を使って子育てと、2家族が来るという。この間にチームが立て直せれば、残留争いをすることはない。今年は飛来直後の8日の神戸戦は0―2で敗れたが、クラブ関係者も「ツバメが来るとチームの調子が良くなる。今年もここから」と、飛来を歓迎する。

 もちろんチームも試行錯誤を繰り返し、少しずつ良くなっている。ひながかえる頃、チームもトンネルを抜け出せているはずだ。(記者コラム・大西 純一)

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2017年4月12日のニュース