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ハリルJ、W杯切符へ“西野ボード”フル活用!3月予選連勝貢献

[ 2017年4月5日 05:30 ]

日本サッカー協会の西野朗技術委員長
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 W杯アジア最終予選でB組首位を走る日本代表が、日本協会の西野朗技術委員長(61)の戦術眼をフル活用して6大会連続のW杯切符を勝ち取る。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)の命を受け、3月23日のUAE戦(2―0)、同28日のタイ戦(4―0)をスタンド上段から分析。ハーフタイムに修正点を伝えて連勝に貢献しており、6月13日のアウェー・イラク戦以降の終盤3試合でも“分析担当”を務める意欲を示した。

 日本代表のUAE、タイ戦の連勝の陰には“西野ボード”の存在があった。4日の技術委員会後に西野技術委員長が取材に応じ「UAE、タイ戦ではハリルホジッチ監督に頼まれて(スタンドの)上から見たものをハーフタイムに伝えた。フラットな位置からだと全体のバランスは見えにくい。(前半終了の)3分前に下に行ってボードを使い情報を正確に伝えた」と明かした。

 UAE戦では相手の左サイドバックと左センターバックの距離感が悪いことを確認。カバリングが遅い傾向が強く、前半14分の久保の先制弾も左サイドバックの裏のスペースを突いて生まれたため「後半もそこを突くべき」と指揮官に伝えた。タイ戦では山口と酒井高のダブルボランチのバランスの悪さ、右サイドバックの酒井宏のポジショニングの甘さを指摘。「原口(元気)もいつになく元気がなかった」と冗談を交えて振り返った。

 西野技術委員長は監督時代、G大阪、柏などでJ1最多の通算270勝を誇り、説得力は抜群。3月の2試合で好結果が出たことを受け、W杯アジア最終予選の残り3試合でも本格的に分析に加わる方針だ。ハリル&西野氏の強力タッグで、ロシアへの道を切り開く。

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2017年4月5日のニュース