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C大阪、乾所属エイバルへ若手留学プラン サッカー先進国で武者修行へ

[ 2017年4月5日 08:45 ]

スペイン1部エイバルで活躍する乾
Photo By 共同

 C大阪が若手に対してスペイン1部エイバルへのサッカー留学を検討していることが4日、分かった。クラブOBのMF乾貴士(28)がエイバルに所属している縁があり、3月には同クラブの強化スタッフが来日。その時からBチームなどで選手の受け入れが可能かを話し合ってきた。過去にはFW柿谷曜一朗(27)、MF山口蛍(26)ら日本代表経験者が海外留学をしており、サッカー先進国で若い選手を鍛え上げる。

 「育成型クラブ」の道を歩むC大阪が、新たなルートを使って若手を武者修行に送り出す。過去にも取り組んできた海外へのサッカー留学を再び検討しており、乾が所属するスペイン1部エイバルと接触していることが判明。3月に来日したエイバルの強化スタッフとも話し合い、クラブ関係者は「以前には蛍(山口)やマル(丸橋)もブラジルに行っていたから。エイバルにはBチームもあるから」と説明した。

 06年に16歳でプロ1年目だった柿谷が短期海外研修としてアーセナルとインテル・ミラノのユースの練習に1週間ずつ参加。09年にはルーキーだった山口と丸橋が5月から約3カ月間、ブラジルのパルメイラスでトレーニングを積んだ。それ以外では南野がC大阪U―18時代にフランスのモナコに練習参加することがあったとはいえ、近年はチームでの海外遠征が主流となり、個人で留学する機会は減っていた。

 ただ、厳しい環境に身を置いた選手たちが後の主力となってきた実績がある。エイバルはクラブの規模は大きくないものの、13〜14年シーズンに初の1部昇格を決め、今季は第29節を終えた時点で20チーム中8位と健闘している。かつてC大阪でプレーした乾が所属していることもあり、新たに生まれた縁。そのルートを最大限に生かして、サッカー先進国で若手の成長を促す。

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2017年4月5日のニュース