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川崎F“伏兵”の活躍で勝利 2年目のFW長谷川「このチャンスを逃したら、絶対だめと」

[ 2017年4月1日 21:53 ]

明治安田生命J1第5節第1日   川崎F2―0仙台 ( 2017年4月1日    ユアスタ )

 川崎Fは1日、アウェーで仙台と対戦し、“伏兵”の活躍で、2−0で勝利した。まずは今季リーグ戦初先発だった大卒2年目のFW長谷川竜也(23)。0−0の前半27分、MFエドゥアルド・ネット(28)が中盤で奪ったボールを、素早くMF中村憲剛(36)に縦パス。そのパスを受けた中村が右サイドのFW小林悠(29)に展開し、最後は小林の右クロスを前線に走り込んだ長谷川が右足で流し込んだ。

 今季はスタートこそ出番に恵まれなかった長谷川だが、途中出場した3月14日のACL・広州恒大戦で真価を発揮し、アピールに成功。家長、阿部らけが人が多かった状況もありチャンスを掴んだ。2日前の紅白戦では接触プレーで右足首をねんざ。それでも「まずケガは言い訳にはならない。このチャンスを逃したら、絶対だめというのもあった」と歯を食いしばり先発座の勝ち取り、殊勲のゴールにつなげた。ゴールだけでなく、前線からのプレスなど90分間ピッチを走り回った長谷川は「結果を残すことだけ考えていた」と笑顔で振り返った。

 これに続いたのが、長谷川同様、今季これまで出場機会に恵まれていなかったMF森谷賢太郎(28)。MF大島が右ふくらはぎを負傷した後半8分からの“緊急出場”だったが、ボランチに入り小気味良いテンポでパスを回しチームにリズムを与えると、同37分に今季初得点。小林が右サイドを切れのあるフェイントで切り裂き、中に折り返すと、ファーサイドに走り込んで「確実に」と右足インサイドでゴールネットを揺らした。

 この日は家長、阿部、田坂ら11選手がケガなどで欠場。さらに試合ではMF大島僚太(24)、MFエドゥアルド・ネット(28)も負傷交代する事態に陥ったが、長谷川、森谷らの活躍で貴重な勝ちをもぎ取った。森谷は「チームとしてはケガ人が出ているのは望ましいことではないことですが、(代わりに)出る選手がやれるかでチーム力が問われる」と強調し、「来ると思って信じて走った」と貴重な追加点となったゴールを喜んだ。

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2017年4月1日のニュース