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西川、代表守護神の座奪い返す!右足の制度高めて「最強GK」へ

[ 2017年3月31日 05:30 ]

ゲーム形式の練習で右足でボールをフィードする西川
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 J1は1日、W杯最終予選による中断期間を経て各地で第5節を再開する。V奪回を狙う浦和は敵地で首位を走る神戸と激突。日本代表GK西川周作(30)は30日、利き足の左に加え、右足のキック練習にも力を注ぎ、左右両足で高精度なフィードを繰り出す考え。ストロングポイントをさらに強化し、W杯予選で川島永嗣(34=メス)に譲った正守護神の座を奪い返す。

 目指すのは「最強GK」の称号だ。練習後、西川は居残りでキック練習を敢行した。距離にして30〜40メートル。正確無比な左足に加え、利き足とは逆の右足でもコントロールされたキックを連発した。「左でやることを右でもやる。そこを目指さなければ自分じゃない。右足の精度も高め、たくさんチャンスをつくりたい。最強になりたい」。鬼気迫る口調だった。

 「左足の精度」は西川の代名詞だ。昨年8月、湘南、名古屋戦では自慢のロングフィードでGKとして史上初の2戦連続アシストを記録。ユース時代にはFKを任されたこともある。GKも11人目のフィールド選手とされる浦和では必須とされる足元の技術。右足も決して苦手ではないが、左足と同レベルの精度となれば、相手が左足で蹴るコースを切ってきても、右でボールをつなぐことができる。プレーの幅は格段に広がる。まさに最強の攻撃的GKとなる。

 日本代表がUAE、タイに連勝したW杯予選。ピッチに15年8月以降、正GKを務めてきた西川の姿はなかった。今季は開幕から既に6失点。ハリルホジッチ監督から「トップコンディションではない」と指摘されていた。「サッカー人生、いろんな経験がある。いろんなことがあって強くなっていける」。だからこそ最強となって守護神の座を奪い返すつもりだ。

 もちろんGKである以上、守備が第一。ベンチで見守ったW杯予選では「ゴール前の迫力、シュートコースを消す体の使い方…。(川島)永嗣さんにしかできないものも自分のものにしたい」と話した。次戦は首位を走る神戸が相手。08年以降、敵地では2分け6敗の鬼門だ。「無失点にはこだわりがある。アウェーでは勝ててないけどジンクスは打ち破りたい」。最強GKを目指す西川の逆襲が始まる。

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2017年3月31日のニュース