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久保“新エース”の覚悟 ベルギー日本人最多弾&ヘントV導く

[ 2017年3月30日 05:30 ]

所属チームに合流するため日本を出発する久保
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 W杯アジア最終予選タイ戦の快勝から一夜明けた29日、3得点に絡む活躍を見せたFW久保裕也(23=ヘント)が成田空港から出国した。新エース候補の次なる目標は、ベルギー1部の日本人シーズン通算最多得点の更新と、14、15年以来2季ぶりとなるクラブのリーグ制覇。ダブルの栄冠を手に、6月7日のキリン杯・シリア戦、同13日のW杯最終予選アウェー・イラク戦に戻って来る。また、サウジアラビアがイラクに1―0で辛勝したため、日本は得失点差でB組の首位に浮上した。

 破竹の勢いはまだ続く。23日のUAE戦、28日のタイ戦を合わせ2試合で6得点中5得点に絡み、日本のファンに強烈なインパクトを与えた久保は、29日の早朝に成田空港発の航空機でベルギーに飛び立った。

 「大事なプレーオフを前に、代表で刺激をもらえた」。代表戦での余韻にひたることなく、目線は既に、所属クラブ・ヘントでの快挙達成に向けていた。

 すぐに新たな戦いが待っている。2日にベルギー1部の優勝決定プレーオフがスタート。レギュラーシーズン(RS)上位6チームが進出する同プレーオフにはRSの勝ち点の半分が持ち越され、ホーム&アウェーの総当たりの10試合で順位を決定する。現在首位のアンデルレヒトとの勝ち点差は6。優勝は十分手の届く位置にある。

 久保はRS最終戦のホーム・メヘレン戦で圧巻の4人抜きゴールを決めた。RS3戦連発で7位だったチームを3―0の勝利に導いて4位に押し上げプレーオフへと進出させた。それを含め、今季のヘントでは7戦5発。03〜04年に鈴木隆行が記録したベルギー1部での日本人シーズン最多得点に並ぶ。「最大の目標ではないけど、それは抜きたい」。さらにプレーオフでは10試合で5得点もノルマに掲げている。

 日本のエースとなりつつある23歳。常々「ポジションが固定されている選手はいない」と話すハリルホジッチ監督がFW本田を差し置いて右MFに重用する理由には、所属クラブでの活躍がめざましいこともある。A代表の次なる戦いは6月。日本人シーズン通算最多得点の更新とヘントでの優勝を引っ提げ、再び代表に戻ってくる。

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2017年3月30日のニュース