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CL逆転突破へ!岡崎とともに“帰ってきた”走り勝つレスター

[ 2017年3月14日 09:15 ]

今季初のリーグ2連勝に貢献したレスターFW岡崎
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 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は1回戦第2戦の2試合が14日に行われ、日本代表FW岡崎慎司(30)の所属する初出場のレスターはホームでセビリアと対戦する。先月22日に敵地の第1戦で1―2で敗れた翌日に、クラブはクラウディオ・ラニエリ監督(65)を解任。暫定で指揮を執ったクレイグ・シェークスピア氏(53)の下、先発に復帰した岡崎は今季初のリーグ2連勝に貢献しており、勢いに乗って逆転での準々決勝進出を目指す。 欧州CL決勝T

 決戦を前にレスターは大きな決断を下した。12日、暫定で指揮を執ってきたシェークスピア・コーチが今季終了まで正式に監督を務めると発表。アイヤワット副会長は「監督交代によって我々が期待したポジティブな反応をもたらしてくれた。重圧の中で素晴らしいリーダーシップと冷静さを示し、重要な2勝を挙げた」と手腕を評価した。

 「おとぎ話」「奇跡」と称された昨季のプレミアリーグ初優勝から一転、今季は一昨季までと同様に下位に低迷。リーグ5連敗、降格圏(18位以下)と勝ち点1差の17位の時点で就任した暫定監督から、白羽の矢を立てられたのが日本代表ストライカーだった。初陣となった先月27日の国内リーグ・リバプール戦で、新たに先発に名を連ねたのは岡崎だけ。今季はアルジェリア代表FWスリマニらが加入した影響で第25節まで先発は12試合(出場20試合)に激減していたが、昨季は先発28試合(出場36試合)とレギュラーとして優勝に貢献。その豊富な運動量と献身的なプレーが、どん底のチームを立て直すために必要だった。

 2連勝で15位に浮上した4日のハル戦後、岡崎は新指揮官の意図を説明した。「今季は(ラニエリ)監督もいろいろと試行錯誤して迷ったところがあったと思う。それをコーチとして見ていた(シェークスピア)監督は昨季のやり方を求めていると思う」。岡崎の先発とともに復活したのはハイプレス。エースFWバーディーとの2トップで守備時に前線から激しくプレスをかけて速攻につなげる昨季と同じ戦術で「バーディーとおまえのプレッシャーが確実にこのチームの助けとなるから」と期待の言葉をかけられた。

 “岡崎効果”は数字にも表れた。3日付の英紙デーリー・ミラーによると、チーム走行距離は今季平均107.7キロからリバプール戦は116.1キロにアップ。チームのスプリント回数も今季平均499回から同じく540回に激増した。

 ドバイ(UAE)で8日まで4日間のミニ合宿を経て臨むセビリア戦。「自分がヌゾンジとナスリを抑えられればチャンスだと思う」と相手の攻撃の中心となるボランチと司令塔を封じるイメージを描く。新監督が導く今季結末は喜劇か悲劇か。その重要な役どころを岡崎が演じることになる。

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