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大宮 07年以来の開幕3連敗…理想と現実に揺れる苦悩続く

[ 2017年3月12日 05:30 ]

明治安田生命J1第3節   大宮1―2磐田 ( 2017年3月11日    NACK )

磐田に敗れガックリの大宮イレブン
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 磐田に2失点し大宮としては07年以来の開幕3連敗。3試合連続で2失点、しかもセットプレーから先制されるパターンは同じだ。渋谷監督は「さあ、というところで失点してゲームプランが崩れた。集中して練習もできていたが」と、厳しい表情で振り返った。

 渋谷監督は前節FC東京戦後に「相手が守備ラインの裏に大きく蹴ってくるので、ウチは後方から組み立てていかないと攻められない」とジレンマを口にした。今季は高い位置でボールを奪い、そこから手数をかけない攻撃サッカーに磨きをかけた。その守備が効果を発揮すると、今度は一転、逆に相手にロングボールを使う「割り切ったサッカー」をされて、攻撃の起点が下がってしまった。狙い通りの形がつくれない中で攻守のバランスが崩れた。しかも、先制される展開で、ボールを保持しながら勝てない戦いが続いている。

 磐田からようやく1点取ったが、勝利には結びつかなかった。江坂は「リスクを負って攻めないと点を取るのは難しい」と話す。内容にもこだわりたいが、結果も欲しい。理想と現実のはざまにある大宮の悩みはしばらく続くかもしれない。

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2017年3月12日のニュース