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香川、宮市も驚き カズ 海外でもキングたる振る舞い

[ 2017年2月27日 08:10 ]

明治安田生命J2第1節   横浜FC1―0松本 ( 2017年2月26日    ニッパツ )

<横浜FC・松本>ピンク色のスーツを着た横浜FC・三浦はケーキの前でバラを手に笑顔
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 【カズ担当記者が明かす4年前の英国旅行】4年前のオフ、英国マンチェスター旅行にお供させてもらった。毎日のように、カズがキングたるゆえんを目の当たりにした。例えばレストランに入るとシャツの胸ボタンを3つも外し、高級時計の光る左腕をテーブルの上に置く。最後に胸を反らせ「外国に来たら最初にこうする。そうすれば、なめられないからね」と笑うのだ。

 完全オフだったが「どこかのクラブで練習に参加できるかも!」とカバンにはスパイクとすね当てを持参。専属マッサーも同行させ、治療用ベッドまで持ち込んだ。当時マンチェスターUの香川、同ウィガンの宮市らと食事会を開いたが、2人ともキングの意識の高さに目を丸くしていた。

 香川、宮市には次世代を引っ張る存在として期待していた。ともに生真面目な性格だが、メディアを巻き込み、サッカー界を発展させるために「時にバカになることも必要だよ」と熱く説いていた。探究心も旺盛だった。突然、鈍行電車に乗りたいと言い“世界の車窓から”のような雰囲気も楽しんだ。知らない外国人ともすぐに意気投合し、風景に溶け込んでいた。海外でも成功する秘けつを垣間見た気がした。

 カズは「有名な選手が引退する時、よく番記者がコラムを書くよね。この旅、ネタになるでしょ」と笑っていた。あれから4年。まだコラムを書く日なんて想像もできません。 (牧野 真治)

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2017年2月27日のニュース