ＦＣ東京、昨季王者・鹿島撃破　喜びかみしめる篠田監督「新たな１歩の勝ち点３」

　昨季王者の鹿島から白星を飾ったＦＣ東京の篠田監督も安どの表情を見せた。１―０で勝利した直後の会見では「我々にとってこの勝ち点３は新たな１歩の勝ち点３」と話し、戦力を融合させての勝利に喜びをかみしめた。

　緊迫した展開となったが、攻撃カードを切る積極的な采配を見せた。後半１８分にＭＦ河野に代えてＭＦ中島を投入。同３３分にはＭＦ東からＦＷ前田を送り込み、ＦＷ大久保嘉との２トップに変えて勝負に出た。

　後半３７分の決勝のオウンゴールは途中出場の中島が放ったシュートから生まれたもの。自身の采配について指揮官は「引き分けようとして引き分けられる相手ではない。ゴールを奪いに行った」と振り返った。

　１月の第１次沖縄キャンプから開幕戦勝利の重要性を力説し、チーム内の競争もあおった。この日の先発には大久保嘉ら５人の新戦力を選んだ指揮官は「彼らが練習で良いパフォーマンスをしていたので使った。サブやメンバー外の選手と競争して、結束力を持って練習していきたい」と話した。次戦は３月４日にホームで大宮と対戦。「ここから全員で準備したい。この一週間でいろんなことを見て判断したい」と早くも切り替えていた。