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名波監督 指揮官としてJ1初白星発進へ自信「当たり前に勝つ」

[ 2017年2月25日 05:30 ]

明治安田生命J1開幕戦   磐田―C大阪 ( 2017年2月25日    長居ス )

中村俊(右)らイレブンの練習を見守り笑顔を見せる磐田の名波監督(中央)
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 明治安田生命J1が25日に各地で開幕する。昨季年間13位の磐田は敵地でC大阪と対戦。自身3度目の開幕戦を迎える名波浩監督(44)は指揮官としてJ1初の開幕戦白星を飾り、目標の上位進出へ弾みをつける。

 特別な一戦を前にしても、ルーティンは欠かさない。試合前日恒例のリラックスゲームで締めた全体練習後。GK志村滉(20)らの一発芸を見終えた名波監督は若手の居残り練習に付き合い、ファンの色紙に筆を走らせた。変わらない光景。それこそが自信の裏付けだった。

 「守備の連係はいい方向にいっている。攻撃の中でプラスアルファも見えた。こんなにストレスのない開幕はない。監督になって一番いい」

 始動直後はフィジカル中心に鍛え、18日間の鹿児島キャンプでは守備の規律を見直した。大久保では攻撃のコンビネーションを確認するなど段階を踏んできた。23日の紅白戦は30分でシュート2本に終わるも「前線の動きだしは良かった」と評価。MF中村俊輔(38)らの加入で得点力向上が期待される中「事故的なゴール、PKは臨んでない。当たり前のようにして、当たり前に勝つ」と言い切った。

 シーズン初戦を指揮するのは3度目。J2だった15年は北九州に快勝も、昨季の名古屋戦は前半の失点を引きずってそのまま敗れた。20日に自宅のハードディスクで試合を見返した指揮官は「やられた感が大きすぎた。もったいない失点」と指摘。昨季は第1、2ステージともに敗れ「開幕にかける思いを強く持ってほしい」と奮起を促す。

 敵将・尹晶煥(ユンジョンファン)監督(44)とは現役時代から交流がある仲。当時は技巧派MFでならしたが、監督業に就くと3部練習を課すなど鬼軍曹ぶりを発揮。「指導者になると、足りないものをやろうとするもの。鳥栖でも素晴らしいチームをつくった」と警戒した。

 敵地には3万人以上が駆けつける。「完全アウェーの中で3ポイント、最低1ポイント取る。アウトサイダー(部外者)ではない空気感を出す」。4年目の名波ジュビロが、最高の船出を切る。

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