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セレッソ関口 清武欠場で先発濃厚!天国の祖母に勝利届ける

[ 2017年2月25日 07:10 ]

明治安田生命J1開幕戦   C大阪―磐田 ( 2017年2月25日    長居ス )

負傷の清武にかわり先発濃厚となったC大阪MF関口はシュート練習に力が入る
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 25年目のJリーグが、25日に開幕する。3年ぶりにJ1で戦うC大阪は、ホームでの磐田戦(ヤンマー)を控え、24日に大阪市此花区で最終調整。右でん部から右太腿裏に張りがある日本代表MF清武弘嗣(27)の欠場が決まり、左MFには元日本代表MF関口訓充(31)が入る見通しとなった。今月の宮崎キャンプ中に、母方の祖母である幸子さん(享年95)が他界。ピッチで勝利に貢献し、元気な姿を天国に届ける。

 激励の横断幕が練習場に張り巡らされた。C大阪にとって3年ぶりのJ1だけに、サポーターの期待は高まるばかりだ。今オフにスペイン1部セビリアから完全移籍で復帰した清武は、右臀(でん)部から右太腿裏の違和感で別メニュー調整となり、磐田戦の欠場が決定。その清武がキャンプ中に担っていた左MFのポジションには、関口が入る見通しとなった。

 「90分間というより、70分で足がつってもいいぐらいでいきたい。相手には俊さん(中村俊)が入って(開幕戦が)注目されるだろうし“今年のセレッソは強いぞ”と知らせるチャンス。スキを見せずに戦うだけ」

 代役にとどまるつもりはない。それだけの覚悟、そして強い思いがある。2月3〜12日に実施された宮崎キャンプ中に、大好きだった母方の祖母である幸子さんが95歳で他界した。「(亡くなったのは)キャンプの終盤で、締めていきたい思いがあって行けなかった」。合宿が終わり、すぐさま祖母宅のある静岡へ。葬儀に参列し、納骨を済ませると、昔の思い出がよみがえってきた。

 「夏休みとか、いつも行っていたけど、怒られた記憶しかない。家の中でボールを蹴ったりしていて…。でも、プロになってからずっと応援してくれていた。最近でも、俺のことを話したら、笑ってくれていたというのを親に聞いていた」

 最後に会ったのは昨年12月。高齢だったこともあり、ベッドから起き上がれなくなったと聞き、子どもを連れて駆けつけた。それが、最後に顔を合わせる機会となった。

 「明日に関しては“おばあちゃんのためにも”と言ってもいいぐらいだし、しっかり戦っている姿を見せたい。去年は悔しい思いをしたから、ここで活躍して“やっているな”というところを全チームに知らしめたい」

 J1復帰に貢献したとはいえ、途中出場が多かった16年シーズンは不完全燃焼に終わった。柿谷や山口、清武だけではない。かつて日本代表に名を連ねたサイドアタッカーが、天国に、そして全国に健在ぶりを見せつける。

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2017年2月25日のニュース