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札幌 キャンプでケガ人続出も全員で勝つ「やることはやった」

[ 2017年2月25日 05:30 ]

明治安田生命J1開幕戦   札幌―仙台 ( 2017年2月25日    ユアスタ )

札幌の宮沢主将(中央)が開幕戦からチームをけん引する
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 全員で開幕戦を勝ちに行く。札幌は24日、熊本県民総合運動公園補助競技場で最終調整。25日の仙台とのJ1開幕戦(ユアスタ)に向け、総仕上げを行って午後の航空機で敵地・仙台入りした。札幌は過去5度のJ1開幕戦で、勝利はJ1残留を果たした01年だけ。ケガ人が続出する中、目標達成へチーム一丸で開幕白星スタートを狙う。

 気負いなどない。札幌の選手たちはリラックスして、試合前日の通常メニューをこなした。「特別、開幕という感じはしない。現地で実感が湧いてくるのかな…、楽しみです」。四方田監督は自身初となるJ1での戦いを心待ちにした。

 約1カ月半に及んだキャンプではケガ人が続出した。一時は離脱者が10人に及び、実戦は2勝4分け3敗。ベストメンバーを固定できず、ここ6戦勝ちがない状況で開幕を迎える。開幕直前にMFのジュリーニョ、マセード、兵藤が戻ってきたが、同じMFの稲本と早坂が離脱するなど、別メニュー組が7人。苦しい台所事情にも、四方田監督は「いろんな課題が出たが、やることはやってきた」と言った。ここまで植え付けてきた攻守の切り替え、昨季J2優勝の要因となった一体感で乗り切る構えだ。

 相手の仙台のシステムは3―4―3。守備時には5バック気味となるなど、札幌と類似する。四方田監督も「堅い、手堅い、しっかりとしたチーム」と評する守備のチームで、互いに堅守速攻が武器。そんな仙台とどう戦うか。宮沢主将は「マッチアップで上回ること。先に失点しないこと。運動量や球際、セカンドボールなどベースの部分が大事」とし、勝負のポイントを挙げた。

 今季の目標は「J1残留」。目指すのは、昇格と降格を繰り返すエレベータークラブからの脱却だ。札幌の開幕戦は通算8勝4分け9敗。J1の開幕戦に限れば1勝1分け3敗で、唯一の勝利はJ1残留を果たした01年だった。だからこそ開幕勝利が重要になる。四方田監督は「予想つかないのが開幕戦。接戦をしぶとくものにしたい」と言った。開幕ダッシュへ、札幌は全員で白星をつかみに行く。

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2017年2月25日のニュース