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俊輔“長居仕様FK”狭いフィールド想定近めに壁置き宝刀に磨き

[ 2017年2月24日 05:30 ]

J1リーグ・第1節   磐田―C大阪 ( 2017年2月25日    ヤンマー )

紅白戦後にFKを蹴り込む中村俊
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 今季横浜から磐田に移籍した元日本代表MF中村俊輔(38)が23日、C大阪との敵地での開幕戦を2日後に控え、本番モードに入った。全体練習後に決戦の地となるヤンマースタジアム長居を想定したFK練習を敢行。やや小ぶりなスタジアムの特徴を考慮し、ダミー人形を近くに置いて、キックの感触を確かめた。新天地でのデビューに大きな注目が集まる中、プロ21年目となるシーズン開幕へ準備は整った。

 新天地でのデビュー戦に向け、試運転を終えた。全体練習では15分×2本の紅白戦が行われ、中村俊は最初の1本のみの出場だったが、主力組のトップ下でプレー。開幕戦の先発が確実となった。「開幕前だからみんな慎重だった」。得点こそなかったが、周囲との連係を確認するように丁寧にプレーした。

 全体練習後は赤のダミー人形を壁に見立て、GK八田を相手に得意のFKの感触を入念に確かめた。その数30本。ネットを揺らしたのはそのうち9本だったが、枠内シュートは実に20本と好調さをうかがわせた。「長居はそんなに大きくない。ペナルティーエリアも狭めに感じる。だからあえて(ゴールの)近めで蹴って、壁も近くした」と独特の感覚を説明した。

 Jリーグで使われるピッチサイズは原則として縦105メートル、横68メートルで均一だがピッチの外側を含むフィールドサイズは各スタジアムで異なる。例えばカシマスタジアムは縦115メートル、横78メートルだが、ヤンマースタジアム長居は縦107メートル、横71メートルと若干狭い。ボールから壁までの距離は9・15メートルで変わりはないが、見える景色はそれぞれ異なる。感覚を大事にする中村俊だけに、リーグ戦は3年ぶりとなる長居のイメージを脳裏に刻み込んだ。

 ケガに泣いた昨季も、4月2日のG大阪戦(吹田S)で約25メートルのスーパーFKを決め、自身の持つFKのJ1歴代最多記録を22得点に更新。その左足はいまだ健在だ。自身初の国内移籍で迎えるプロ21年目のデビュー戦へ向け「こんなに長くやっていると始まるという感覚はない。ロッカールームに入ったらスイッチを入れる」と話した。慣れ親しんだ横浜退団という道を選んだ「磐田の俊輔」が、ついにC大阪戦でベールを脱ぐ。

 ▽フィールドサイズ Jリーグのピッチサイズは原則として縦105メートル、横68メートルだが、フィールドサイズ(ピッチおよびその周辺部分)は各スタジアムにより大きさが異なる。開幕戦の主な会場のフィールドサイズは日産スが107メートル×72メートル、アイスタが132メートル×73、ベアスタが125メートル×78メートルとなっている。

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