×

“MVP守護神”札幌GK具聖潤が夢舞台でも輝く!

[ 2017年2月18日 08:17 ]

J1舞台を心待ちする札幌GK具聖潤(ク・ソンユン)
Photo By スポニチ

 満を持してのJ1デビューだ。15年に弱冠20歳で札幌の守護神を奪ったGK具聖潤(ク・ソンユン)(22)。昨季は1試合平均0・67失点。ゴールに鍵をかけてJ1昇格&J2優勝に貢献し、多くの札幌の選手や関係者からMVPと称された。

 「日本に来た時からJ1でプレーすることが目標だった」。12年に来日し、13年には当時J1だったC大阪に所属したが、その時には立つことができなかった夢舞台。目覚ましい成長を遂げてここまでたどり着いた。

 そのポテンシャルはすさまじい。15年に韓国のA代表に招集され、昨年のリオデジャネイロ五輪では正GKとしてプレーした。オフには鹿島から1億円を超えるオファーも届いた。最大の特長はスケールの大きさ。1メートル95の長身ながら動きは俊敏。ハイボール処理はもちろん、たぐいまれな反射神経でビッグセーブを連発する。足元やキックの精度に難があったが、この2シーズンで大きく改善した。

 今季は、攻撃面では31歳ながら横浜というビッグクラブから昇格、降格を繰り返す“エレベータークラブ”へ移籍したMF兵藤に注目が集まる。だが、札幌は昨季J2では2番目に少ない33失点、完封試合は23試合、1―0での勝利が12試合というデータが示すように守備のチーム。それだけに「開幕から出続けて活躍してチームの目標のために頑張りたい」と話す具聖潤が、今季のチーム目標である「J1残留」の鍵となるのは間違いない。(青木 一平)

 ◆具聖潤(ク・ソンユン)1994年6月27日、韓国・釜山生まれの22歳。在鉉(ジェヒョン)高校在学中の12年に入団テストを経てC大阪U―18入り。13年にトップ昇格したが、公式戦出場はなく、15年に札幌に加入した。正GKとなった15年7月には韓国代表に初選出。16年リオデジャネイロ五輪ではU―23韓国代表として3試合に出場した。リーグ戦通算66試合。1メートル95、82キロ。利き足は右。

続きを表示

2017年2月18日のニュース