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G大阪MF倉田秋 万能テクニシャン 志願「10」に込める決意

[ 2017年2月10日 09:02 ]

G大阪の倉田秋
Photo By スポニチ

 ACLプレーオフのジョホール・ダルル・タクジム(JDT=マレーシア)戦では、背番号10が躍動した。先制点の起点になる縦パスを入れるなど、トップ下で活躍。得点もアシストも記録できなかったが、MVPに当たる「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出されたのが倉田だった。

 「久々に重圧を感じている。G大阪の10番といえばフタさんのイメージが強い」。昨年途中まで元日本代表MF二川孝広(J2東京V)が14年間背負ったエース番号を継承。それはクラブから与えられたのではなく、自ら志願したものだった。

 卓越した技術、豊富な運動量、そしてボランチまで可能なユーティリティー性を兼ね備える。ただ…。「個人の結果が物足りない」(倉田)。昨年は34試合出場で2得点。課題は明確で、今季は背番号にちなんだ“10得点10アシスト”を目標に掲げた。背番号10は自らに刺激を入れるために望んだ。それだけにJDT戦は「10番をつけるからにはチームを勝たせる結果を残さんとアカン。満足はない」と口にした。

 現在、28歳。「今年、入らんと可能性はゼロやと思う」と15年以来の日本代表復帰も目指している。高い技術を誇る青黒軍団の中でも秀逸のテクニシャン。輝きを放ち続ければ、クラブの3年ぶりリーグタイトル、そして日の丸の舞台も見えてくる。

 ◆倉田 秋(くらた・しゅう)1988年(昭63)11月26日、大阪府高槻市生まれの28歳。07年にG大阪ユースから昇格し、J2千葉→C大阪への期限付き移籍を経て12年に復帰。15年8月5日の東アジア杯・韓国戦でA代表デビュー。J1通算181試合30得点。1メートル72、68キロ。右利き。

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2017年2月10日のニュース