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五輪メダリストでなでしこ再生 世界一返り咲きへ「心技体」鍛え抜く

[ 2017年1月21日 05:30 ]

代表候補合宿初日、選手たちを熱く指導する高倉監督(右から2人目)
Photo By スポニチ

 なでしこジャパンが20日、都内で5日間の候補合宿をスタートさせた。高倉麻子監督(48)は、シンクロナイズドスイミングのソウル五輪銅メダリストで現メンタルトレーナーの田中ウルヴェ京(みやこ)氏(49)を招いたことを明かした。23日には陸上男子400メートルリレー北京五輪銅メダリストの朝原宣治氏(44)の指導も受けるだけに、高倉監督と五輪メダリスト2人による“強力タッグ”で世界一への基礎をつくり上げる。

 世界の頂点へ返り咲くため、なでしこに豪華プランが用意された。合宿初日。「メンタルトレーナーも来ています」。そう明かした高倉監督が、目配せした先には田中氏がいた。シンクロナイズドスイミングのデュエットでソウル五輪銅メダリスト。現在は日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング上級指導士だ。「これからプレッシャーがかかっていく。女性特有の持っている力を発揮できない、過信してしまうことがある。外から見てもらいます」。指揮官が期待を口にすると、田中氏は「アシストするだけです」と語った。

 5日間で心技体を磨く。「心」は田中氏、「技」は高倉監督が叩き込み、「体」は23日に陸上100メートルの元日本記録保持者である朝原氏のスプリントトレーニングが用意されている。対外試合は一切ない。ピッチ上で「スピードとパワーにフォーカスしたメニュー」で汗を流し、宿舎ではパフォーマンス向上へのメンタル強化を学ぶ。指揮官と五輪メダリスト2人による強力タッグ。初招集のFW籾木は「(メンタルトレーニングを)受けたことがないので凄い楽しみ」と目を輝かせた。

 19年W杯フランス大会、20年東京五輪と世界との戦いが待っている。その土台となるのが17年の活動だ。「フィジカルのマイナス面で(世界に)くっついて、日本の技術と組織力、戦術理解度の高さをさらに上げていく。もう一回、世界一になるために」。数年後に咲き誇るため、なでしこはしっかり根を張る。

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