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“爆買い”中国、外国人登録枠減で弾き出される選手たち Jが受け皿に!?

[ 2017年1月17日 10:00 ]

 中国スーパーリーグ(1部)から今後、Jリーグにやってくる外国人選手が増えるかもしれない。“爆買い”に批判が高まっていることを受けて、16日に中国サッカー協会が外国人枠を減らすルール変更を発表したためだ。中国1部の外国人登録枠は5人。そのうち試合に出場できるのは、昨季までアジア連盟(AFC)加盟国の1人を含む4人だったが、新ルールではアジア(AFC)枠がなくなり3人が上限となる。

 この変更で立場が厳しくなるのはアジア枠の選手たちだ。現在、中国1部には韓国、オーストラリア、ウズベキスタン出身の選手が所属している。アジア枠がなくなることで、今後は南米、欧州の大物助っ人と同じ立場で出場3枠を争わなくてはならない。世界最高の年俸46億円といわれるアルゼンチン代表FWテベス(上海申花)をはじめ、ブラジル代表FWフッキ、MFオスカル(ともに上海上港)、同代表MFラミレス(江蘇蘇寧)、イタリア代表FWペッレ(山東魯能)、ナイジェリア代表MFミケル(天津泰達)ら、爆買いで加入したワールドクラスの選手との“ガチ勝負”となる。出場機会を失って選手側が移籍を希望するかもしれないし、余剰人員としてクラブから解雇されるかもしれない。その受け皿となりえるのが日本だ。

 Jリーグは今季から外国人登録枠を拡大。昨季までの「3+2(2は20歳未満のプロC契約、アジア枠、タイやベトナムなど8カ国のJリーグ提携国枠、アマチュア枠)」から「5」となった。さらにDAZN(ダ・ゾーン)を展開する英パフォーム・グループと10年間、約2100億円の契約を結んでおり、クラブへの分配金も増える。

 今季からの日本と中国の状況が重なると、昨年2月に江蘇蘇寧からJ2京都へ移籍したFWエスクデロ、同3月に河北華夏からJ2横浜FCに移籍したFWイバようなケースがさらに増えることは十分に考えられる。Jリーグファンは、今後中国で新たな“爆買い”報道があった場合、そのクラブの所属選手の動向に注目してみるとおもしろいかもしれない。(大久保 尚文)

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2017年1月16日のニュース