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大久保 FC東京初練習でいきなり“ダメ出し”「激しさ足りない」

[ 2017年1月16日 05:30 ]

練習終了後、大勢のサポーターと握手したFC東京・大久保
Photo By スポニチ

 いきなり“大久保節”がさく裂した。初のリーグ制覇を狙うFC東京が15日、東京・小平市内のグラウンドで始動した。川崎Fから移籍した補強の目玉、元日本代表FW大久保嘉人(34)は初日から刺激的な発言を連発。始動日としてはクラブ史上最多の約2000人のサポーターが集結するフィーバーぶりの中、FC東京を変革することを宣言した。

 これも新天地で暴れまくる前兆か。始動初日。川崎Fから多摩川を渡った大久保が、いきなり“ダメ出し”だ。何度も対戦経験がある新天地の印象について「やっかいだと思わなかった。もっと激しく来たら嫌なのにと。(相手として)楽しくできていた。そういうのを変えていかないと」と切り捨てた。J1歴代最多の171得点。史上初の3年連続得点王に輝いた百戦錬磨のストライカーは、新たな身内の弱点を容赦なく指摘した。

 昨季のFC東京はリーグ10位タイのチーム39得点。開幕以来、低空飛行を続けて年間9位にとどまった。それだけに得点力不足解消のために獲得した救世主に、熱い視線が注がれる。始動初日に集結したサポーターは実に約2000人。かつて在籍した長友(インテル・ミラノ)や武藤(マインツ)のお披露目時でもなかったフィーバーぶりだ。報道陣も45社106人が駆けつけるなど早くも注目を集めている。だからこそ、大久保は自らに寄せられる期待をヒシヒシと感じた。今季終了後の自分がどうなっているかを問われると「得点王になっていると思う」と自信満々に答えた。

 FC東京が悲願のリーグ初制覇を成し遂げるため、ぶち壊さなければならない壁がある。古巣の川崎Fとの一戦は“多摩川クラシコ”と呼ばれるが、大久保は8戦6得点と荒稼ぎした。「サポーターの皆さんは(自分のことを)大嫌いだったと思いますが、もっと球際の激しさ、ずる賢さが必要」。自らの言動で、ピッチ上で結果を出すための闘志を注入し、クラシコを制するつもりだ。ボルフスブルク時代にはブンデスリーガ優勝を経験。国際Aマッチ60試合の出場を誇る34歳は「今までの経験を伝えたい」と早くも腕をぶす。

 背番号は神戸、川崎Fや日本代表でもつけた「13」となる。青赤のユニホームに映える黄色の背番号を見た大久保は「青と黄色は国見カラー。自分的には良いね」と笑った。リーグ優勝経験のないFC東京を、常勝軍団へ。円熟ストライカーの挑戦が始まった。

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2017年1月16日のニュース