×

鹿島 元セレソンFWレアンドロ獲得 J連覇&世界一へ本気補強

[ 2017年1月13日 05:30 ]

鹿島アントラーズに期限付き移籍で加入することになったレアンドロ
Photo By ゲッティ=共同

 Jリーグは12日、J1、J2、J3のホーム開幕カードを発表した。開幕戦の決定に合わせて、昨季の覇者・鹿島はブラジル代表経験のあるFWレアンドロ(23)をパルメイラスからの期限付き移籍で獲得することを発表。昨年12月のクラブW杯で準優勝した世界2位の強豪が、本気の補強でリーグ連覇、ACL制覇、その先にある世界制覇を目指す。

 国内19冠を誇る常勝軍団が、リーグ連覇に向けて盤石の態勢を整えた。クラブ関係者によれば、レアンドロは「個人で局面を打開できる攻撃の万能タイプ。フィジカル能力が高く、鋭い切り返しやボールを縦に運ぶ推進力がある」という。さらに、守備面でも献身的な動きを見せるスタイルは、クラブが掲げる「献身・誠実・尊重」のジーコ・スピリットとも合致。13年4月にはフェリペ監督の率いるブラジル代表に選出され、ボリビアとの親善試合でゴールも決めている。

 鹿島は昨年10月頃から水面下で接触。早い段階で個人合意に達して、保有権を持つパルメイラスとクラブ間交渉を続けてきた。その間、Jリーグを制覇して、昨年12月にはクラブW杯に出場。準決勝で南米王者Aナシオナル(コロンビア)に3―0で勝利し、決勝ではRマドリード(スペイン)に敗れたが、延長戦にもつれる熱戦を演じた。世界2位になったことで、クラブの知名度は急上昇し、世界各国から選手の売り込みが殺到。それでも早くから目を付けたレアンドロ獲得の方針は揺るがなかった。

 鹿島は今冬の市場で新潟からMFレオ・シルバ、神戸からFWペドロ・ジュニオールを獲得。Jリーグで実績のあるブラジル人コンビに、セレソン経験者が加わり、大型補強に成功した。Jリーグはパフォーム社と10年間で2100億円の放送権契約を結んだことで巨額の原資を確保。優勝すれば賞金3億円に加え、新設される強化配分金15億円を獲得できるため、重要なシーズンとなる。目標はリーグ連覇とACL初制覇、その先にある2年連続のクラブW杯。再び世界の頂点を目指すため、ストーブリーグでも主役を演じた。

 ▼レアンドロ(ウェベルソン・レアンドロ・オリベイラ・モウラ)1993年12月5日、ブラジル・ブラジリア生まれの23歳。11年にグレミオの下部組織からトップチームに昇格しプロデビュー。以降、パルメイラス、サントス、コリチーバと国内クラブを渡り歩いた。U―20、U―21、U―22の各世代別代表で活躍し、13年にはA代表にも選出され、ボリビア代表との国際親善試合で1ゴールを記録。1メートル77、76キロ。ポジションはFWとMF。

続きを表示

2017年1月13日のニュース