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FW大前元紀、大宮へ完全移籍…清水に別れ「すごく悩み苦しみました」

[ 2017年1月10日 15:11 ]

 J1に復帰した清水のFW大前元紀(27)が大宮に完全移籍することが決まり、10日、両クラブから発表された。

 横浜市出身の大前は、流通経大柏高3年時に全日本ユース選手権、全国高校選手権で2冠を達成。全国高校総体を加えた3大大会全てで得点王に輝き、2008年に清水に加入した。4年目から定位置を獲得し、12年には初の2桁得点となる13ゴールをマーク。同年末から約8カ月間ドイツのデュッセルドルフでプレーし、13年8月に清水に復帰した。昨季は主将としてけん引し、ケガで約3カ月離脱しながらリーグ戦39試合に出場。J2得点ランキング3位タイの18得点を挙げ、J1復帰に貢献した。

 両クラブを通じてコメントを発表し、清水を通じては「エスパルスでは、ドイツに行っていたときも含めて9年間お世話になりました。応援いただいた皆さんの前で最後に挨拶できなかったことが残念です。言葉で全て言い尽くすことはできないですが、これまでエスパルスでずっとプレーしたいと思ってきましたし、他のチームに移籍するとは思いませんでした。重みのあるエスパルスの10番を着けさせてもらい、昨シーズンはキャプテンも経験させていただき、本当に感謝しています。しかし、今回、自分がサッカー選手として何もない状況の中でどれだけできるのか、もう一回挑戦したいという気持ちが強くなり、すごく悩み苦しみましたが、今回の移籍を決断しました。この9年間でサポーターにタイトルを届けられなかったことは心残りですし、申し訳なく思っています。自分が一回りも二回りも大きくなり、またいつか、エスパルスに『元紀がいなくてはダメだ』と思ってもらえるような選手になれることが一番だと思っていますし、それを自分のモチベーションに頑張っていきたいと思います。これまでいつも大きな声援を送っていただき、本当にありがとうございました」とメッセージ。

 新天地となる大宮を通じては「アルディージャは昨年リーグ戦で上位で、天皇杯でもベスト4まで勝ち進み、勢いがあって未来のあるチームだと思っています。また今回、自分をすごく評価してくれたことに大変感謝しています。目指すサッカーを聞いたとき、攻撃的で魅力的なサッカーだと感じたので、そこで挑戦したいと思いました。ファン・サポーターの皆さんに名前と顔を早く覚えてもらえるようにチームに溶け込み、試合で結果を出したいと思います。これからよろしくお願いします」としている。

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2017年1月10日のニュース