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俊輔コメント全文「懊悩煩悶の末、マリノスを離れる決断に至りました」

[ 2017年1月8日 15:55 ]

磐田への移籍が発表された中村俊輔
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 元日本代表MF中村俊輔(38)が昨季までプレーしたJ1横浜からJ1磐田へ完全移籍することが8日、両クラブから発表された。中村は横浜を通じ、「懊悩煩悶(おうのうはんもん)の末、マリノスを離れる決断に至りました」とコメント。「懊悩煩悶」とは「悩みもだえて苦しむ」という意味の四字熟語で、愛着ある横浜を離れるにあたっていかに苦しみ悩んだかが、痛切に伝わってくるコメントとなった。

 中村が横浜を通じて発表したコメントは以下の通り。

 先ず初めに、2016シーズンも熱い応援ありがとうござました。自分自身としては、怪我が長引いてしまったこともあり、完全燃焼できるシーズンとはなりませんでした。また、リーグ戦が10位に終わってしまったことも、とても申し訳ない気持ちです。

 2016シーズンに至ってはいろいろなことがありました。社長をはじめ、強化部長、他が変わり、現場でもさまざまな変化がありました。キャプテンとして、マリノスの一員として、一人の人間として、いろいろなことに向き合って来ました。

 スポーツ、サッカーの本質であるべきもの、例えば楽しさ、喜び、信頼、感謝などを持ちプレーすることが、自分は何よりも大切だと思っています。自分の魂であるサッカーと現役を退くその最後の瞬間まで、真摯に、そしてなによりも喜びと楽しさを持って向き合うため、懊悩煩悶の末、マリノスを離れる決断に至りました。

 2010年、横浜に戻ってきた自分を温かく迎え入れてくれたことは、今でも鮮明に覚えています。2013シーズン、ファン・サポーターの皆さんと優勝を分かち合えなかったことは、とても残念なことですが、9月21日の自分個人への身に余るゴール裏の横断幕は、セルティック時代でさえ経験はなく、心の奥底に深く刻まれ、生涯忘れることのないものとなりました。

 チームメイト、スタッフ、スポンサー、会社の方々、ファン・サポーターの皆さん、今まで携わって下さった全ての方々に心より感謝致します。本当にありがとうございました。

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2017年1月8日のニュース