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東海大仰星 ボレー弾の松井主将「レベル高かった」惜敗に涙

[ 2017年1月8日 05:30 ]

第95回全国高校サッカー準決勝   東海大仰星1―2青森山田 ( 2017年1月7日    埼スタ )

<東海大仰星・青森山田>前半26分、ゴールを決める東海大仰星・松井
Photo By スポニチ

 誰しもが涙をこらえることができなかった。あと1歩、届かなかったファイナル進出の夢。松井主将は人目をはばからず涙を流した。会見では中務監督も言葉を詰まらせ「組織、個人として“勝負”をどれだけ理解しているかが大事。いろんなモノが備わっていないとファイナルにはたどり着けないことを学ばせてもらった」と声を震わせた。

 青森山田は今年度、高校世代最高峰の大会である高円宮U―18プレミアリーグ王者。前半23分、今大会初めて先制点を許した。それでも3分後に松井が目の覚めるような右足ボレーを決めて同点。反撃ののろしを上げたが、同41分に警戒していたロングスローから勝ち越し弾を決められてしまった。松井は「僕たちが甘かった。優勝しか狙っていなかったので満足感はない」と唇をかんだ。

 他クラブとの“共闘”が快進撃を呼び込んだ。初戦・藤枝明誠(静岡)に始まり、富山第一や東福岡など優勝経験校を次々に撃破。地元・大阪ではラグビー部が勝ち進んでいた。互いにエールを送り合い、モチベーションを高めてきた。くしくも、青森山田戦後にラグビー部の決勝戦が開始。5試合3得点でけん引してきた松井は「勝てばラグビー部の刺激になると思っていた。申し訳ない」と勢いを付けられず謝った。

 「青森山田の方がレベルは高かった。それを受け止めて1、2年生は、またこの舞台に立ってほしい」と松井は主将として最後のメッセージを発した。果たせなかった夢は次の世代が引き継ぐ。

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2017年1月8日のニュース