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【加茂周の目】ベテラン小笠原、曽ケ端 光ったリーダーシップ

[ 2017年1月3日 05:30 ]

天皇杯決勝   鹿島2―1川崎F ( 2017年1月2日    吹田スタジアム )

<天皇杯 鹿島・川崎> サポーターの前で石井監督を胴上げする鹿島イレブン
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 鹿島は小笠原と曽ケ端の両ベテランの存在が大きかった。決勝点はセットプレーの流れからファブリシオが決めたが、川崎Fの守備陣の足が止まり、集中が切れた一瞬を見逃さない素晴らしいゴールだった。

 1年間安定していた川崎Fとは対照的に鹿島は第1ステージで優勝したものの、第2ステージは調子が出なかった。CSから調子を取り戻し、クラブW杯、天皇杯と勝ち進んだが、短期間でチームを立て直すには、監督の考えを理解しているベテランがリーダーシップを発揮しないと難しい。小笠原と曽ケ端が中心となってチームを引っ張ったからこそ、ここまで来たと思う。曽ケ端の好セーブも光ったし、永木ら他の選手も小笠原に刺激されて、特に守備面でよく走った。こういうチームができたのはフロントがしっかりしているから。ブレずに先を見据えたチームづくりをしている証拠だ。

 川崎Fもいいメンバーをそろえていいサッカーをしていたが運がなかった。一度優勝すると次々にタイトルが獲れると思う。何とか殻を破ってほしい。(元日本代表監督)

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2017年1月3日のニュース