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憲剛「結果がすべて」川崎Fまたも初タイトルならず 同点弾の小林は涙で顔上げられず

[ 2017年1月1日 20:18 ]

号泣しながらサポーターに別れを告げる川崎F・大久保
Photo By スポニチ

 第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は元日に大阪・吹田スタジアムで決勝戦が行われ、鹿島が延長戦の末に2―1で川崎Fを下して第90回大会以来6大会ぶり5度目の優勝。J1年間王者と合わせて今季2冠を達成し、史上最多を更新する19冠目のタイトルを手にした。

 クラブ史上初の天皇杯決勝進出を果たした川崎Fだったが、昨年11月23日のJリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝で敗れた鹿島にまたしても屈する結果となり、悲願の初タイトルはならず。4年半務めた川崎F監督を今季限りで退任し、J2名古屋監督に就任する風間八宏監督(55)と、FC東京へ移籍するFW大久保嘉人(34)を優勝で送り出すことはできなかった。

 川崎Fは0―1で迎えた後半9分、MF大島僚太(23)の縦パスをFW小林悠(29)がスルーし、MF三好康児(19)のスルーパスに反応した小林が右サイドからペナルティーエリア内に進入。切り返して相手選手をかわしてから左足でゴール左隅に流し込んで1度は同点に追いついた。だが、延長戦の末に敗退。試合終了の瞬間、選手たちは次々とピッチに倒れ、同点ゴールが空砲に終わった小林は涙を流して顔を上げることができなかった。

 川崎Fでのラストマッチが敗戦で終わった大久保は「セットプレーだから…。まだ、甘いところある」と失点シーンを振り返りながらも「4年間、良かったですよ」と感慨深げ。主将のMF中村憲剛(36)は「結果がすべて。どんなにチャンスを作っても1―2。決めるところで決められず、決められてはいけないところで決められた。その差だけ」と肩を落とした。退任する風間監督は「選手が最後まで勝ちたいという気持ちを出してくれた。チャンスも多く、我々のサッカーができた。悔しいが、それ以上に選手がたくましくなった喜びもある」と選手をたたえた。 

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2017年1月1日のニュース