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大宮、クラブ最高タイ4強入り 菊地主将”みそぎ弾”2発で死闘制す

[ 2016年12月24日 19:16 ]

<天皇杯準々決勝 大宮・湘南>延長後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶ大宮・菊地
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 第96回天皇杯全日本サッカー選手権は24日、各地で準々決勝が行われ、大宮が準々決勝で唯一延長戦となった湘南との1戦を4−2で制し、クラブ最高タイとなる4強入りを決めた。29日に行われる準決勝では、川崎Fと対戦する。

 大宮は、リーグ戦では来季のJ2降格が決まっている湘南と対戦。前半32分にMF泉沢が相手DFをかわして先制ゴールを決め、湘南が後半6分に退場者を出して数的優位に立った。だが、後半25分に湘南MF菊地のゴールで追いつかれ、1−1で延長戦へ突入。延長前半3分にはFW藤田祥にゴールを決められ1度は湘南に逆転を許した。

 しかし、大宮は延長後半6分に主将のDF菊地がFW清水の落としを左足で決めて2−2の同点とすると、同13分に再び菊地が左足で決めて3−2と勝ち越し。同15分にはDF大屋が決定的な1点を加えて4−2で勝利をもぎ取った。

 「相手が10人になって逆転されちゃったんで、上にいくためには一発勝負の難しい試合だったが、点を取らなきゃいけなかった。流れの中でチャンスだと思って(前線へ)行った時に、チームメートがいいボールをくれた。チームメートに感謝したいと思います」と息を切らせながら話した菊地。6月1日に続いて12月3日にも乗用車を運転中に接触事故を起こし、厳重注意に加えて5日間の全体練習参加禁止と1週間の運転禁止処分をクラブから科されたが、チームに迷惑をかけた分も本業のサッカーで”借り”を返した。

 ゴールシーンについては「自分のところにボールが来いという感じで中へ入っていったんで、うまく相手もはずせていいボールが来たので合わせるだけでした」と振り返り、逆転された後の時間帯についても「時間はまだ余っていたので皆で落ち着いてやっていこうと話していた。皆が諦めることなく点を取りにいっていたのが勝因だと思う」とキッパリ。準決勝では、2008年にプロ入りして最初に所属し、2011年までプレーした古巣の川崎Fと対戦する。「一発勝負なので、しっかり結果を求めて皆でいい準備をしていい試合をしたい」と初の決勝進出を見据えた。

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2016年12月24日のニュース