×

【中田浩二の視点】ジーコスピリット体現…Jクラブに勇気与えた鹿島

[ 2016年12月19日 12:25 ]

クラブW杯決勝   鹿島2-4レアル・マドリード ( 2016年12月18日    横浜国際 )

<Rマドリード・鹿島>後半、「世界を獲れ」を背にゴールを決め喜ぶ柴崎(右)
Photo By スポニチ

 鹿島はよく戦った。敗れはしたが、レアル・マドリードと真剣勝負で延長までもつれ込み、一度はリードし、相手を焦らせて本気にさせたことは価値がある。

 おそらくレアルと10度対戦しても、ここまでの接戦は一度できるかどうか。欧州の強豪を相手に十分にやれた手応えも得たし、日本のサッカー界全体にとっても、Jクラブもこういう試合ができると勇気づけられた。

 鹿島は序盤から猛攻に耐えて、後半勝負に持ち込めればと考えたと思う。前半9分に先制されたが、守るよりも積極的に前に出て、前線からボールを取りにいったことで流れを変えられた。レアルが先制した後、少し油断したこともあったが、柴崎の2得点は素晴らしかった。1点目はバランの対応が中途半端になったところから、落ち着いて決めた。2点目は少し距離があったが、ここもよく打った。

 鹿島はジーコが常に勝つことを意識して練習することを植え付けてきた。その成果でもある。OBとしてはチャンスもあったので勝ってほしかったが、これだけ素晴らしい試合ができたことで十分だと思う。 (元日本代表DF)

続きを表示

2016年12月19日のニュース