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また救った金崎V弾!鹿島 逆転勝ちでクラブW杯開幕飾る

[ 2016年12月9日 05:30 ]

<鹿島・オークランド>後半、逆転ゴールを決め喜ぶ金崎
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 鹿島辛勝発進――。各大陸王者が集い、クラブ世界一を争うクラブW杯が開幕した。開催国枠で出場したJリーグ王者で初出場の鹿島は、オセアニア王者のオークランド(ニュージーランド)に2―1で逆転勝ち。後半5分にFKから失点したが、同22分にFW赤崎秀平(25)が同点弾を決め、同43分に途中出場のFW金崎夢生(27)が決勝ゴールを奪った。次戦は11日にアフリカ王者のマメロディ(南アフリカ)と対戦する。 クラブW杯 日程&結果

 自らの逆転弾で、ふがいない仲間に“活”を入れた。1―1で迎えた後半43分。DF山本の左サイドからのクロスを、ゴール前右のFW土居が頭で折り返す。ワンバウンドしたボールは、大きく跳ねて金崎の元へ。エースは中央からこん身のヘディングを叩き込んだ。「流れを変えたかった」。チャンピオンシップ(CS)準決勝の川崎F戦から4戦4発。類いまれな決定力で途中出場からチームを救ったが、試合後は険しい表情を崩さなかった。

 「今日みたいな試合をしたらあかん。こういう情けない戦いは、開催国代表としてはやってはいけないと思う」

 緊張感あふれたCS決勝・浦和戦から5日。全く違う光景が、この日のピッチには広がっていた。左足首の状態が思わしくなく、前半をベンチから見守っていた金崎はチームメートを見て感じたという。「少し(体が)重かったのかな」。疲れが抜けきっていなかったのか、前半は全体の動きが遅かった。敵陣でボールを保持する時間は長かったが、決定的なパスも、シュートも少ない。そして後半5分。FKから失点を許した。

 予想外の展開に、石井監督は予定していたプランを変更。「点を取りに行くしかない」と、想定より早い後半18分に金崎を投入した。前線で精力的に動くことでチームを活性化させた。後半22分に赤崎、同43分のエースの得点で、ついに逆転に成功した。

 試合後のイレブンの表情は、みな引きつっていた。「非常に情けない、失点した後にスイッチが入るというのは」とDF昌子。国内では主要タイトル18冠と他の追随を許さない圧倒的な強さを誇るが、ACLでは08年のベスト8が最高。「いけるところまでいきたいし、開催国代表で出ているので責任を持ってプレーしたい」という金崎を先頭に、気を引き締め直し、世界一へと突き進んでいく。

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