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元磐田スキラッチ氏 ブッフォンに日本行き推奨「残りの人生に興味深い経験」

[ 2016年12月3日 12:04 ]

磐田時代のスキラッチ氏
Photo By スポニチ

 かつて磐田でプレーした経験も持つ元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチ氏(51)が、鳥栖が獲得に動き最終的に断念したユベントスのイタリア代表GKジャンルイージ・ブッフォン(38)に対し、日本行きを薦める発言を行った。

 
 イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカート」の取材に応じたスキラッチ氏は、「私はジュビロ磐田でプレーした。(磐田からオファーがあった)あの時は、(所属していた)インテルで度重なるケガで、ネガティブな状況だった」と、94年に90年W杯イタリア大会得点王の看板をひっさげ鳴り物入りでJリーグ入りした当時を振り返り、「ブッフォンに関しては、彼次第だと言いたい」としながらも、自身の経験に照らし合わせ「でも、キャリアが終わりに近づいている選手は、私のような経験をすることもお薦めしたい。トッティに関しても同じ。お金のことは除外視し、(海外でのプレーは)残りの人生にとってとても興味深い経験だ」とコメントした。
 
 シチリア島・パレルモ出身のスキラッチ氏は、過去元日本代表FW柳沢敦氏(39=現鹿島コーチ)、鹿島の元日本代表MF小笠原満男(37)も所属したメッシーナで頭角を現し、ユベントス、インテル・ミラノで活躍。自国開催だった90年W杯では彗星のごとく現れ活躍し、6得点で大会得点王に輝いた。
 
 磐田には94年シーズン途中に入団し、初年度からいきなり18試合9得点の活躍。真価を発揮した2年目の95年シーズンは、34試合で31ゴールを決め、元日本代表FW福田正博氏(49)に次ぐ得点ラインキング2位の。腰痛により97年シーズン途中に退団するまで78試合で56ゴールと、周囲の期待にそぐわぬ驚異の得点力で実力を発揮した
 
 スキラッチは「私は磐田に約4年いた。ファンタスティックな経験だった」と日本での約4年間の経験を振り返り、最近の日本サッカーについても「Jリーグはとても興味深い。多くの日本人選手も欧州でプレーしている。それは日本サッカーがとても発展したからだ」。38歳ながら第一線で活躍するブッフォンの今回のJリーグ入りはかなわなかったが、このスキラッチ氏の発言が後押しとなり、将来“スキラッチ級”の外国人選手のJリーグ入りに期待がかかる。

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2016年12月3日のニュース