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札幌DF櫛引 名古屋から正式オファー!出場機会求め完全移籍へ

[ 2016年11月29日 08:20 ]

名古屋から正式オファーを受けていることが分かったJ2札幌のDF櫛引一紀(中央)
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 J2札幌のDF櫛引一紀(23)が名古屋から正式オファーを受けていることが28日、分かった。今季の櫛引は17試合の出場で、うち先発出場は8試合。出場機会を求めており、J2降格が決まって若手のDF獲得を目指している名古屋が白羽の矢を立てた。また、クラブはMF上里一将(30)、MF神田夢実(22)、DF内山裕貴(21)、J3盛岡へ期限付き移籍していたFW工藤光輝(25)の4選手と契約満了を発表。上里の熊本移籍が確実となった。

 櫛引は11年に札幌に入団。着実に出場機会を増やし、昨季は主力として37試合に出場した。それが今季はJ1神戸から加入した増川、J1鳥栖から期限付き移籍で入団したDF菊地、2年目のDF進藤の台頭で、出場機会が減少していた。負傷離脱もあって個人としては不本意なシーズンに終わった。そんな櫛引に届いた名古屋からの完全移籍での正式な獲得オファー。札幌のクラブ関係者が「以前から櫛引を評価してくれている」と言うように、かねて動向を注目していてくれた結果だった。

 来季のJ2降格が決まった名古屋は10日に一挙9選手の契約満了を発表するなど、大幅入れ替えを敢行中。元日本代表DF闘莉王やDF竹内など、30代の主力センターバックと契約を延長せず、若手のセンターバックは重要な補強ポイントとなっている。昨季から3バックの中央や左右を努めてきた櫛引だが、4バックの中央が本職だ。風間新監督の基本システムは4バックで、さらにサイドバックもこなせる櫛引は貴重な戦力となる。

 出場機会を求める櫛引は移籍を前向きに検討しており、近日中にもクラブに正式に意向を伝えることになる。札幌は、今季5年ぶりのJ1昇格と9年ぶりのJ2優勝を達成。来季はJ1が舞台となる。移籍となれば、櫛引にとっては引き続きJ2が舞台とはなるが、ビッグクラブへの移籍は貴重な経験だ。櫛引本人と名古屋の思惑は一致しており、今後の動向が注目される。

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2016年11月29日のニュース