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桐光ダビナス“俊輔超え”V誓う「自分の大会と言われるように」

[ 2016年11月22日 05:30 ]

高校サッカー組み合わせ決定

組み合わせが決まり握手する桐光学園のダビナス主将(左)と長崎総科大付・薬真寺主将
Photo By スポニチ

 第95回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が21日、都内で行われた。2年連続10度目の出場となる桐光学園(神奈川)は1回戦で長崎総合科学大付(長崎)と対戦。川崎Fへの加入が内定しているDFタビナス・ジェファーソン(3年)は中村俊輔(現横浜)を擁した96年度大会の準優勝超えを宣言。記憶にも記録にも残る大会にする決意をにじませた。準決勝以降は埼玉スタジアムで開催され、決勝は来年1月9日に行われる。

 Jクラブが争奪戦を演じた末に川崎Fに内定した有望株は、コメントも堂々たるもの。初戦の相手が長崎総合科学大付に決まり、桐光学園のタビナスは「(前回は)目立つのは先輩だった。俺がいるのに注目されなかった。今回は自分の大会、と言われるくらいのプレーと姿を見せたい」と言い切った。前回大会では優秀選手に選出されたが、チームは16強止まり。主将として戻ってきた舞台でもっと暴れるつもりだ。

 DFだが、積極的な攻撃参加で得点やアシストを狙う。勝ち進めば準々決勝までの4試合が川崎Fの本拠、等々力陸上競技場で行われるだけに「注目以上の結果を出さないと」。準優勝した96年度大会の先輩・中村のプレーは映像で見たことがある。「技術以上に戦う姿勢を感じた。でも、それを超えないと全国制覇できない」と初優勝へ闘志を高めた。

 父はガーナ人で、母はフィリピン人。フィリピン国籍のため、川崎Fでは在日枠となる。20歳になれば日本国籍取得が可能となるだけに、20年東京五輪の“秘密兵器”との呼び声が高い。「日本国籍を取得してすぐに活躍できるようにレベルアップしないと」。選手権からJリーグ、そして東京五輪へ。そのビッグマウスが、活躍を予感させた。

 ◆タビナス・ジェファーソン 1998年(平10)8月7日生まれ、東京都出身の18歳。FC WASEDA、FCトリプレッタを経て、14年に桐光学園に入学。今年は日本高校選抜にも選出された。1メートル82、77キロ。利き足は左足。

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2016年11月22日のニュース