横浜 監督続投で選手に“説明会” 去就問題決着も迷走止まらず

[ 2016年11月22日 05:30 ]

横浜市内で行った練習前の円陣
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 横浜は21日、モンバエルツ監督(61)の来季続投およびユースの松橋力蔵監督(48)のヘッドコーチ就任を発表した。二転三転した指揮官の去就問題はようやく決着を見た。だが、練習後に選手、スタッフへ異例の“続投説明会”を開催。報道陣には長谷川亨社長(61)ではなく広報担当がクラブの代表として対応する前代未聞の事態となった。名門マリノスの迷走が止まらなくなってきた。

 まさに前代未聞だ。決断に長時間を要したモンバエルツ監督の去就問題が決着したこの日。クラブの公式発表を前に続投に関するメディア対応が設定された。だがプレスルームに現れたのは長谷川社長でも利重チーム統括本部長でもなく「(クラブに)委譲されました」と話す広報室長。当然、メディア側の質問に対する明確な答えはなく、長年クラブに在籍するあるスタッフも「(こういう事態で社長が対応しないのは)過去マリノスでは例がなかった」と困惑の表情だった。

 フロントは指揮官の去就を巡り、二転三転した。編成面に強い影響を持つシティー・グループが推すフランス人のモンバエルツ監督の続投方針をシーズン途中に固めるも、最終的に年間勝ち点51は昨季を下回り、10位という2桁順位も09年以来の屈辱。手腕を疑問視する選手が交代を直談判するなど求心力の低下が目立ち、いったん、去就問題は白紙に戻された。その後、再検討するも結局、親会社・日産自動車の上層部とシティー・グループを説得できず続投。多くの選手は「マリノスは監督も自分たちで決められないのか」と不信感を強くした。

 練習後には一部を除いた全選手、スタッフを集め、これまた異例の“続投説明会”を開催。長谷川社長らフロントに加え指揮官も出席する中、約1時間半、続投決定の経緯などが説明され、納得できない多くの選手が不満を爆発させたという。昨季とは真逆のポゼッションサッカーを目指した今季。ある選手は「来季に向け明確なビジョンがない」と話した。

 こんな状況下、選手の流出危機は高まる一方。既に磐田から正式オファーの届いたMF中村、MF斎藤ら主力選手の退団も現実味を帯びてきた。この日の練習場にはフロントを批判する大量の横断幕が張り巡らされた。選手、サポーターもクラブの在り方に不信感を強めている。J屈指の名門が危機的状況に追い込まれてきた。

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