×

松本 逆転自動昇格へ“縁起いいサポ”集め験担ぎ

[ 2016年11月20日 05:30 ]

松本サポーターがスタンドにスローガンを描き出す

 J2の最終節は20日に行われる。上位3チームによる来季J1自動昇格の2位以内を争うし烈な戦いは、いよいよ決着する。ホームに横浜FCを迎える3位の松本は、最終節の白星が絶対条件。条件的には3チームの中では最も厳しいが、ユニークな験担ぎで、逆転自動昇格を狙う。

 昇格を争う3チームの中で最も条件的に厳しい松本は、サポーターも巻き込み、なりふり構わず昇格を狙う。試合前の入場時には、選手、審判に先だち、フェアプレーフラッグがピッチに運ばれるが、その運び手6人を“縁起の良い名前”で固めた。これは「『緑』の『力』を集め『勝』ち点『三』をつかもう」という思いから、この4文字のいずれかが入ったサポーターを募集。多数の応募の中から、『力』1人、『勝』2人、『三』3人を選出した。年齢にして10~60代の老若男女がフラッグを運び、験担ぎを行う。

 『緑』の名こそないが、スタジアムはチームカラーの緑色に染まる。今節のチケットは今季2度目の完売。今季最多の1万7880人を記録した9月25日の清水戦を上回る1万8000人近くの来場を見込んでいる。アウェー自由席は600席ほどで、スタジアムのほとんどが、松本サポーターで埋まることになる。

 元日本代表で地元の松本市出身のDF田中隼磨(34)は「俺たちがやりやすい以上に、相手に本当に嫌がられる」とホームの雰囲気を誇らしげに語る。大一番のチケットが完売したことについては「あれだけの後押しは俺たちを最後まで走らせてくれる。ファンやサポーターに笑顔を届けたい。俺たちは勝つしかない」ときっぱり。最終節で対戦する横浜FCには13年以来、4連勝と相性はいい。松本はサポーターの力も借り、2季ぶり2度目の昇格をたぐり寄せる。

続きを表示

2016年11月20日のニュース