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J3盛岡に制裁金500万円 前副社長が資金5000万円私的流用 半分近く回収困難

[ 2016年11月16日 17:42 ]

 Jリーグは16日、9月に前副社長によるクラブ資金の私的流用が発覚したJ3盛岡に対し、けん責と制裁金500万円の処分を科すと決定したと発表した。

 8月に辞任した平川智也・前代表取締役副社長は2016年3月から8月にかけ、主に自己の会社の運転資金とする目的で5000万円を私的に流用。そのうち、本人からのクラブへの貸付金および立替経費を控除した2404万5721円が回収困難な状況に陥っているという。

 クラブは9月2日に公式サイトで事実を公表。業績が悪化する中で一向に資金繰り状況が改善しなかったため、財務内容を精査したところ、平川氏の私的流用が発覚したとし、「ファン・サポーターをはじめ、関係者の皆様の信頼を大きく損なう事態となりましたことを心からお詫び申し上げます」と謝罪していた。

 平川氏は8月25日に行われた取締役会で私的流用の経緯を全て説明。クラブに与えた損害を全て弁償することを約束し、取締役を辞任する意思を表明したことから、クラブ側はこれを受理したとしていた。

 また、Jリーグはこの日開いた理事会で、先月の理事会より継続審議となっていた盛岡の来季J3クラブライセンスについて交付を認定したことも発表している。

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2016年11月16日のニュース