×

名古屋退団の闘莉王、フロント痛烈批判「何を考えているのか分からない」

[ 2016年11月8日 17:25 ]

羽田空港で報道陣の取材に応じる闘莉王

 J2降格が決まり、名古屋を退団することになった元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が8日、羽田空港発の航空機で母国ブラジルへと出発した。

 6日に来季の契約を更新しないことを通達され、7日にはクラブから退団が発表されていた。出発前に空港内で報道陣に対応。非情の通告を受けたことをきっかけに、現役続行への思いが強まっていることを明かした。

 「また違った意味でやる気にさせてくれた。“だったらやってやろうじゃないか”という気持ちがある。もう一回、自分の中の火が炎に変わるような、また新たな挑戦しようじゃないかという気持ちにさせてくれている。今、本当にそういう状況です。僕の人生にとって、日本はすべてに近いものがある。また日本で活躍している姿を届けられたらいいなと思う。帰って、ゆっくり考えて決断したい」

 昨オフには年俸の減額を提示され、契約が折り合わず退団。ただ、今年8月に小倉監督からジュロブスキー監督に指揮官が交代すると、直々に復帰を要請されて名古屋に帰ってきた。復帰後は3勝1分け3敗と最終節まで残留争いを繰り広げたが、得失点差でJ2降格が決定した。

 ジュロブスキー監督も契約満了で退任する名古屋。「今のグランパスを仕切っている人たちが何を考えているのかと思いながら、この何日かを過ごしてきた。どこに向かって走っているのか、本当に誰もが分からないまま、この状況が続いている。“また同じ失敗を繰り返すのかな”と、しみじみ感じてます」。愛するクラブの現状を憂い、闘将は機上の人になった。

続きを表示

2016年11月8日のニュース