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大迫 1トップでОK! ハリル監督奥の手4トップは不要

[ 2016年11月8日 05:30 ]

代表合宿2日目 ( 2016年11月7日 )

ハイタッチならぬ「ジャガータッチ」をする(左から)山口と浅野を見て笑顔の大迫

 国際親善試合オマーン戦(11日、カシマ)、18年W杯ロシア大会アジア最終予選サウジアラビア戦(15日、埼玉)に臨む日本代表は7日、茨城県鹿嶋市内で合宿2日目の練習を消化した。この日から1年5カ月ぶりに代表復帰したFW大迫勇也(26=ケルン)が合流。闘志を内に秘める寡黙なストライカーが、珍しくアピール発言を連発。古巣・鹿島の本拠地で凱旋ゴールを決め、FW争いに割って入る覚悟を示した。

 確固たる自信に満ちていた。大迫の口から強気な言葉があふれ出た。

 「久しぶりなので本当に結果にこだわりたい。試合に出た時は得点だけを狙う。自分が点を取って勝てれば」。かつて寡黙だった点取り屋は、ドイツに渡りひょう変していた。

 約3年間の異国での経験が26歳を変えた。出場機会を失った昨季は、サイドMFやトップ下での起用を強いられた。「苦しい思いをした。もう、ああいうことはしたくない」。どん底からはい上がり、今季は2トップの一角として定位置を奪った。現在、公式戦11試合に出場し9戦に先発。4得点2アシストを叩き出した好調ぶりが認められての代表復帰となった。「レベルの高いリーグで慣れたので」。屈強なDFと対峙(たいじ)し続けて磨かれた球際、プレースピードの速さが今の大迫にはある。

 FW争いに負けるつもりはない。ハリルホジッチ監督は4日の代表発表会見で、勝負手としての4トップ採用を示唆。だが、1トップで先発したFWがフィニッシャーとしての仕事を果たせば、その必要はなくなる。「(代表とは)1トップと2トップの違いくらい。むしろ、こっちの方が前に行けるんで」と自信を見せた。ハリルジャパンでは出場3試合全て途中出場。プレー時間を与えられれば、違いを生み出せる確信がある。「(試合に)出たい。この監督になってからスタメンで出ていないので」と昨年6月以来の代表のピッチを渇望した。

 オマーンと戦うカシマスタジアムでは古巣の鹿島時代に公式戦40得点を挙げた。自身が一番、スコアを刻んだ会場だけに「特別なところ。一番好きなスタジアム」という。代表で挙げた3得点は全て海外で挙げており、今回決めれば国内初ゴールにもなる。戦い慣れた鹿嶋の地から、大迫の逆襲が始まる。

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