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G大阪 年間&第2S4位 意地の後半3発

[ 2016年11月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第2S第17節 ( 2016年11月3日    等々力 )

<川崎・G大阪>後半、G大阪・井手口(右)はゴールを決め喜ぶ

 G大阪は後半に3得点の爆発力を見せた。リーグ最終戦を白星で飾り、第1ステージ6位から年間4位に滑り込んだ長谷川監督は「しっかり後半に修正でき、最低限の順位が確保できた」とうなずいた。

 G大阪は年間1位を期待する敵地を静まり返らせた。圧倒され前半に2点を献上したG大阪が、後半に入って目を覚ます。20分に左サイドの崩しからDF藤春がゴールを奪い、1分後にはMF倉田のシュートを相手GKが弾くと、真っ先に井手口が反応。左足で押し込んで同点に追いつき、最後は31分にFWアデミウソンが右足ミドルを沈め、2点差をひっくり返して年間4位でフィニッシュした。

 「1点を取って勢いが出ていたし、あそこでしっかりと点を取れたことは良かった」

 同点弾の背番号21が笑顔で振り返る。2点を追い、G大阪は4度もシステムを変える執念を見せた。前半途中、そして後半開始からは、練習でも試したことがない4―3―3を敷き、井手口は右インサイドハーフに入った。「ちょっとやりづらかった」と苦笑いを浮かべながらも、ゴール前まで走り込んで挙げたのが今季4点目。「得点は自分の課題だった。(リーグの)最後の方は点を取れるようになって自信がついてきた」。A代表入りが期待される20歳が、1年間の成長を見せつけた。

 年間4位で戦い終えたことで、天皇杯に敗れた場合でも、ACLに予選から出場できるチャンスを得た。ただ、大逆転劇で歓喜に沸く一方で「CSに出られない寂しさがある」と話したのはMF遠藤。「ゴール数が少ないし、もう少し攻撃的にいくべきチーム。それを年間通してやらないと今季みたいになる」と反省を忘れなかった。9日には天皇杯4回戦清水戦が控える。タイトルが義務づけられたクラブだけに、3連覇のかかる最後の1冠は譲れない。

 ▽G大阪のACL出場条件 日本からの出場枠が今季と同じ「4」となった場合、G大阪は天皇杯に優勝すれば本戦からの出場が決定。天皇杯に敗れれば、リーグ戦上位の浦和、川崎F、鹿島が天皇杯に優勝した時、繰り上がりで予選からの出場権が得られる。

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2016年11月4日のニュース