川崎Ｆ悪夢の２分…前半２―０リードも後半３失点　年間１位消えた

明治安田生命Ｊ１第２Ｓ第１７節 （ 2016年11月3日    等々力 ）

＜川崎・Ｇ大阪＞Ｇ大阪に敗れがっくりの大久保（右）

　見えかけた年間勝ち点１位の座はわずか２分で消え去った。

　今季で退任が決まっている川崎Ｆの風間監督にとってリーグ戦では最後の試合。小林、大島をケガで欠きながらも前半６分に長谷川が先制、１８分には三好が続く。プロ初ゴールの長谷川は「凄くうれしかった。いろいろな思いがこみ上げてきた」と振り返る。スタメン抜てきの２人がゴール。前半のシュート数は１２―１と圧倒し、風間監督の采配がズバリと当たったかに見えた。

　悪夢が待っていたのは後半だ。運動量が落ちるとＧ大阪の波状攻撃に楽勝ムードは一変した。後半２０分に藤春、直後の２１分には井手口に決められて追いつかれると、その１０分後にアデミウソンにも決められて、まさかの逆転負けを喫した。浦和が引き分けただけに、リードを守っていれば年間勝ち点１位だったが、年間２位でチャンピオンシップは鹿島との２３日の準決勝（等々力）からとなった。

　風間監督は「新しい選手がよくやってくれたが時間が短かった。学びながら伸びているところ。悔しいけれど財産になる」と前を向いた。主将の中村も「自分たちのペースだった。３点目が決められないならコントロールして、２―０で終わらせないと。シーズン終盤で課題が出てきた。タイトルへの欲をパワーに変えたい」と苦い一戦を年間優勝への力とすることを誓った。