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残留決め手は“ジュビロ愛”太田ら復帰組が運命の最終節へ闘志

[ 2016年11月3日 05:30 ]

J1残留を懸けた最終節へリラックスムードで練習する磐田イレブン

 J1残留を懸けて磐田は3日、敵地で仙台との最終節に臨む。2日は同市内で約1時間半調整。引き分け以上か、対象3チームのいずれかが敗れれば残留が確定する。磐田でプロ生活を始め、一度はチームを離れながらも復帰したMF上田康太主将(30)、MF太田吉彰(33)、DF大井健太郎(32)らが大一番に向けて強い意気込みを示した。 J1年間順位表  第2S順位表

 スタッフを交えたリラックスゲームで締めた全体練習後、上田主将は「引き分けでいいとは思っていない。絶対に残留を決めないといけない」と使命感に満ちた表情で話した。

 磐田ユース(現磐田U―18)出身。05年のトップ昇格後、大宮と岡山への移籍を経て昨季5年ぶりに復帰した。ただ、今季は出場17試合にとどまり「仕事ができていない」。尊敬する名波浩監督(43)が現役時代につけた背番号7の重みをかみしめ「伝統あるクラブの一員として、責任を果たさないといけない。最後は勝って終わりたい」と決意を口にした。

 「最後はジュビロで恩を返したかった」とする太田も昨季6季ぶりにサックスブルーのユニホームに袖を通した。今季は主に右サイドハーフとして全試合に先発出場中。古巣との大一番に「いつもより気合が入る。いろんな思いを持ちながらプレーしたい」と力を込めた。

 大井は4年間過ごした新潟に別れを告げ、今季6季ぶりに復帰。左太腿裏痛に苦しみながら守備リーダーとしてチームを鼓舞してきた。「若い頃は早く(試合に)出してくれ」と自分のアピールばかりを考えていたが、今は違う。「自分は純粋にジュビロが好き。クラブのために来季もJ1にいられるようにしたい」と強調した。

 引き分け以上で残留が決まる有利な状況には変わりない。名波監督は「あとは気持ち(の強さ)」とだけ言い残し、移動用バスに乗り込んだ。磐田の未来を大きく左右する最終決戦。強いクラブ愛を胸に、90分間走り抜く。

 ▼磐田の残留条件
 ○か△→文句なく残留

 ●→甲府、新潟、名古屋すべてが○の場合のみ降格の可能性があり(新潟、名古屋と(1)得失点差(2)総得点での爭い)

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2016年11月3日のニュース