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“オリ10”名古屋ついに…クラブ初のJ2降格決定 闘莉王、力尽く

[ 2016年11月3日 15:24 ]

明治安田生命J1第2S第17節 ( 2016年11月3日    パロ瑞穂 )

湘南に1―3で敗れて初のJ2降格が決まり、肩を落とす闘莉王(中央)ら名古屋イレブン

 明治安田生命J1リーグは3日、今季最終戦となる第2ステージ第17節の9試合が行われ、名古屋のクラブ初となるJ2降格が決まった。名古屋は1992年のJリーグ発足時(リーグ戦は93年開始)から加盟したいわゆる「オリジナル10」のひとつ。初優勝に沸いた2010年から6年での降格決定で、これにより“オリ10”で降格経験がないのは鹿島と横浜の2チームだけとなった。

 すでに自力残留のない名古屋がJ1へ残るには最低でも引き分けてあとは他カードの結果しだいという厳しい状況だったが、福岡とともにすでにJ2降格が決まっている湘南を相手に前半6分、山田にミドルシュートを決められ先制されると、同37分にも高山に合わされ失点。後半からハ・デソンに代えて酒井を投入して3バックに変更し打開を図った名古屋は後半5分、シモビッチがPKを決めて1点差に迫ったが、同15分には元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が高い位置でボールを奪われた山田に2点目を決められて1―3で敗れ、3戦勝ちなしの2連敗で今季終了となった。

 名古屋は今季から、OBで元日本代表FWの小倉隆史氏(43)がGM兼任監督へ就任。だが、第1ステージで14位に低迷すると、第2ステージも浮上の糸口をつかめず、18試合連続勝ちなしとなった8月23日に小倉氏が事実上の解任となる休養に追い込まれた。ボスコ・ジェロブスキー氏(54)がコーチから後任監督に就任すると同時に、昨季限りで退団していた闘莉王が電撃復帰。母国ブラジルに戻っていた闘莉王は身重の新婚妻を置いて8月26日に日本へ戻ると、いきなり先発での復帰となった9月10日の新潟戦(デンカS)でチームを5月4日の横浜戦(豊田ス)以来19試合ぶりの勝利に導くなど奮闘したが、最大目標を手にすることはできなかった。

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2016年11月3日のニュース